知らぬ間に交錯する知人ネットワーク

11時劇場入り。
初日打ち上げは大人数で盛り上がった。
しかし飲み始めが10時半頃と遅いため、満足に飲めず話も出来ぬまま、終電時刻にせかされて帰る人が多かったように思う。

それでも飲んだ翌日の11時入りはありがたい。
1時間半睡眠時間が増えることがありがたい。
ホイミではなくベホイミをかけてもらったようにありがたい。

舞台に集合し、初日のだめ出しを聞く。
尾池さんから、
「夏候惇の父親シーンは、毎回違うのが見たいなあ」
と言われる。
一瞬焦るが、そういう要望は断ってはならないだろう。
相手役の林田さんを捕まえ、早速今日の昼にやるアイディアを練る。

2時にマチネ開演。
平日の昼なので、さすがに客席はまばらであった。

小田さんはいつも若手の芝居に目を光らせていて、通しや本番後に、
「あれじゃダメだろ」
とダメを出している。

マチネ後、原田さんが体調を崩す。
ソワレまで主催者楽屋で休んでいた。
山下さんはいち早く熱さまシートを買ってきた。

小田さんも山下さんも、年若い役者への配慮や対応が、俺より数歩早い。
その<目の光らせ方>は実に勉強になる。

7時にマチネ開演。

Lindaさんが楽屋に来て言った。
「塚本さん、鼓太郎さんのこと知ってるんですって?」
「鼓太郎さん?…団さんですか?」
「そう」
「知ってますよ。Lindaさんもご存じなんですか?」
「前に、うちの団体に出ていただいて…」

8年前はマグの照明オペをやってもらった団さん。
7年前は団さん演出の芝居に俺が出た。
久しく会っていない人と、こういうところでつながりができるのは嬉しい。

ソワレはマチネより全体的に体力落ちした。
今こそ、正しい休息が必要なのかもしれない。

田中千保ちゃんが見に来てくれた。
竹内君と横岳さんも来てくれたが、先に帰ったらしい。
「あのね、宮内君と知り合いなの」
と千保ちゃんは言った。
7年前に王子でやった芝居で一緒だったらしい。

団さんと久しぶりに会った。
山下さんは即座に、
「鼓太郎ちゃん、来年さあ…」
と、出演のオファーをしていた。

「お久しぶりです!」
と千保ちゃんも団さんに挨拶した。
色んなところで人はつながっているものだ。

終演後、昨日と同じ和民で飲む。

1時帰宅。