『戦争と平和』は、まだ第3巻を図書館へ取りに行ってないので、一時停止。
『ねじまき鳥クロニクル』読む。
秋になると毎年読んでいる。
今年で8年連続。
1巻、ワタヤノボルについての章を読む。
今年になって起こった<三大バッシング>のためだろうか、ワタヤノボルが典型的なマスコミ人種のように思える。
あるいはワイドショーに出演するコメンテーター達の姿と重なる。
大衆が聞きたがる意見を言い、大衆が見たがる姿に己を変える、カメレオン人間として。
三大バッシングは、朝青龍、沢尻エリカ、亀田大毅だろう。
バッシングの要因の一つは、ニュースを見た視聴者が、自分が侮辱されたように感じたことだろう。
朝青龍 → 巡業先
沢尻エリカ → 映画館の客
亀田大毅 → 内藤
↑↑(見る) ↓↓(被侮辱感)
視聴者
Hero’sの記者会見で前田日明が言った、
「(Prideが消滅して)ざまあみろ」
が、大バッシングに至らなかったことも興味深い。
いや、実は至ったのだ。
谷川さんが謝罪していた。
前田日明が思ったことを直接言ってしまう人間だということ。
これまでも数々のトラブルを起こしていること。
過去のそれらのトラブルに比べたら、今回はむしろ大したことがないこと。
前田寄りの格闘技ファンは、そんなことを思いつつ、でもやはり内心はヒヤヒヤしていたんじゃないだろうか。
(前田さん、またそんなこと言っちゃって…)
みたいに。
夕方下北沢へ。
4月のB→Topsで共演した濱ちゃんの芝居を見る。
9-States 『崩れないジェン我』
冒頭から、腕相撲シーンが終わるまでの前半は、正直見ているのが辛かった。
映像が長すぎ、はしゃぐ役者の演技が空騒ぎに見えた。
台詞や衣装や美術から、建築現場を舞台にした芝居だとはわかったが、リアリティを感じられなかった。
大工の頭領と鳶のあんちゃんが、タバコを吸いながら会話する夜のシーンになってから、急速に話に引き込まれた。
頭領役を演じた人の役作りが巧みで、彼の挙措動作を見、台詞を聞くだけで、そこが<建築現場>であることのリアリティが増した。
鳶役を演じた人も上手く受けていた。
頭領の演技で感心したのは、現場に座って外を見ている鳶のあんちゃんに気づいて、パイプをノックするように3回叩いたこと。
カンカンカーン、という音であんちゃんは振り向く。
そしてその音は、観客の我々に、
(ああ、ここは建築現場なんだなあ)
と思わせ、芝居へ入り込むのを助けてくれる。
地味だが、頭領になりきり、そこが建築現場なんだと思いこんでないとできない演技だ。
上手い人はいるもんだなあ。
濱ちゃんは管理サイドの人間を演じていた。
コンクリの女頭領をねちねちいじめるシーンなど、台詞も多く、見せ場だった。
胃弱という役作りをすると、もっと面白かったかもしれない。
ねちねちいじめながら薬を口に含み、苦さに顔をしかめながらねちねちいじめ、女頭領は「すみません」と謝りながらペットボトルの水を渡すとか。
客席にて小田さん、福代さんと会う。
終演後、劇場外でHaradamanと会う。
「ニアミス度高いね」
と小田さん。
濱ちゃんに挨拶する。
「すっげー緊張しました」
と、目を大きく開いて言う。
そういえば彼は、楽屋で緊張するタイプだった。
9時40分帰宅。
洗濯をし、シャワーを浴び、ジンバックを作って飲む。
外にジンジャーエールを買いに行く時は、上着を羽織った。
部屋では半袖とハーフパンツ。
そろそろ寒い。