イベリコ豚を食べてイベリコ豚になる

朝、鍋の残りを雑炊にして食べる。

昼、萬劇場へ。
久保田君が出演する公演を見る。
開演後1時間経っても久保田君は出てこなかった。
今回の彼はタフなオカマ。
肉体を生かした芝居をしていた。
芝居中、役者がカラオケで歌うシーンが多くあった。
イントロなしで、何フレーズか歌う程度なら親しみを持てるが、丸ごと歌われると辛かった。
他人が歌っているカラオケボックスに入り、歌だけ聞いている気分に似ているかもしれない。

終演後、久保田君に会釈し劇場を出る。
新宿駅で工事をやっているらしく、大変混雑していた。
渋谷経由で下北へ。
古本屋で時間つぶしをし、店を出ると榊原にばったり会う。
スクーターを停めるところを探していた。
一緒に「牛鉄」まで行く。
大学時代の友人との定例会。

先日芝居を見に来てくれた小山が上京。
ギャンブル友達と連れだっての、純粋な娯楽上京らしい。
清水、飯川は、東京マラソンに落ちたらしい。
オレもだ。ふざけやがって。
おれらのような年代が走っている姿をテレビに映しても、ちっとも面白くないからか?
悔しいが、来年も荒川市民マラソンにエントリーした。

牛鉄のメニューにイベリコ豚の写真が載っていた。
ぷりんぷりんのお肉に、手足がついているようだった。
生態系に存在することが許されない、見事なプロポーションだった。

7時半に店を出て、中野に向かう。
駅前でマグネシウムリボン精算会のための待ち合わせ。
遅れて来る人もいたので、何人か集まってから店へ行く。

民家を改造した、隠れ家的な店へ。
気をつけて探さないとわからない外観。

民家の2階で精算会。
精算を済ませれば、あとは飲み会だった。
親戚の法事に集まったいとこ同士の気分だった。
魚の皮の天ぷらなどをつまみ、ビールや焼酎をちびちび飲む。
公演が終わって2週間が経つけれども、長い時間が過ぎたような気がする。

11時過ぎに解散。
重くなったお腹をかかえ、12時帰宅。
浴室の鏡に映るおのれのお腹に驚く。
イベリコ豚のようだった。