猛暑日はどこまで続く

猛暑日は手加減なしに続く。
シャツクールスプレーというものを買ってみた。
シャツの上からスプレーすれば冷感が得られるというものだ。
朝仕事に出かける前に使ってみた。
冷たいというよりヒリヒリした。
しかも服は脱ぎようがないため、ヒリヒリ感からも逃げられない。
意地悪な継母から、全身にエアーサロンパスをかけるいじめを受けているみたいだった。

夕方まで幻想シーンでつなぐ。
「許してママ!もうしないよ!」
と泣き叫ぶ少年の声。
ヒステリックに叫ぶ継母の声。
エアーサロンパスのシューッという音。
「冷たいよ!」
と少年の悲鳴が被さる。
少年の視点から見上げた継母のショット。
鬼の形相。
エアーサロンパスが霧のように継母の顔を覆っていく。
「やめてよ、やめてよ」
の少年の声が重なり、画面は暗くなっていく。

はっ、夢だったのかと我に帰ると、驚くなかれもう夕方。
シャツクールスプレーは失敗だったなあと思いながら帰宅。

7時過ぎ、荻窪のロイヤルホストへ。
旧知の人間から相談を受ける。
色々胸につかえていたものがありそうだったので、話したいだけ話してもらい、聞き役に徹した。
話し疲れるほど話してもらうと、幾分か元気になったようだったので、まあこれでよしと思う。

11時半帰宅。

フジファブリックのクロニクルを聴く。
ほんわかしたメロディーに、ぎょっとするほどネガティブな歌詞がくるまれている。
聴いていると、精神が螺旋状に下降していくような気がする。