年末に出る舞台の話

昼過ぎ、日暮里へ。
さかしたさんと12月の芝居について打ち合わせをする。
東口のレトロな喫茶店に入る。

別役実の『トイレはこちら』になるかと思っていたのだが、演出をされる方が『その人ではありません』を勧めてくれたらしい。
その場で少し読む。面白そうだ。

2時間ほど、公演日程やその他のことを打ち合わせる。
10月の公演が終わるまではほとんどゆとりがないのだけど、12月に関しては役者に集中できるし、別役作品をやれるというのはしみじみ嬉しく、楽しみな企画である。

4時過ぎにさかしたさんと別れ、四谷に向かう。

しんみち通りの必殺『洋食エリーゼ』は、お盆休みのためお昼で閉店だった。
『こうや』に入り、ワンタンメンで早めの夕食。

20号沿いのコーヒーショップで時間をつぶし、7時にアウトブレイクというライブハウスへ。
理保ちゃんが出演するイベント『A-1グランプリ』を観る。
演劇のイベントらしいが、詳しいことは良くわからない。

客席に芹川と知恵ちゃんがいた。
各団体の出し物は20分ほどで、最後に観客により良かった団体を投票するシステムらしい。
審査員席に玉山さんがいた。

バンド、コント、トーク、ダンス、芝居風コントなど、色々な「出し物」を見ていく。
トリを「ひげ太夫」さんがつとめていたが、20分という尺が団体のカラーに丁度良かったこともあり、会場を大いに沸かせていた。
結果はひげ太夫の圧勝だった。

フレディ・マーキュリーのコスプレをする人の二人組みユニットは、客いじりや強引なノリで押していたが、「ロック好き」っぽくなかった。
ロックがめちゃくちゃ好きで、マニアックなネタを膨大に用意して、その中からお客さんにもわかるレベルのものをセレクトした、という感じでやれば、カッコいいと思う。

あと、客席にサクラらしき人々が等間隔に配置されている回もあった。
(明らかに面白くないのに、この等間隔から起こる笑いはなんだろう?)
観察すると、笑う人たちが同じメンバーだった。
(あ、あの人とあの人がまた目立つ声で笑ってる)
笑い方をもっと工夫した方がよかろう。

終演後、理保ちゃんに挨拶する。
審査とは関係ない、エキシビジョン的な出し物で大いに踊っており、楽しそうだった。
芝居で踊るなら、ああいう振り付けがいいのかなあと思って見ていた。

玉山さんに挨拶する。
ひげ太夫さんについては、
「女が、男になり、さらに、そこから役になるという、二段階なんです」
という、歌舞伎と類似するところがあるという論を聞く。なるほど。

暑い中11時帰宅。