どんより会議のシーン

朝飯食わず仕事。
昼、ミニスタ丼と小ラーメン食べる。

夕方、西荻にて稽古。
いつも使う狭い稽古場。
一人芝居の時にお世話になった。

冒頭の会議シーンを稽古する。

今回の芝居は、会社が舞台となる。
オフィスの舞台美術をそのまま作ると、別の場所のシーンを作るのが難しくなるので、机と椅子で象徴的に表現できる会議のシーンをまず作った。

会議というものは、末端の参加者ほど、どんよりとした気分を味わいがちなものである。
「こんな会議必要ないだろう」
と誰しも思っているが、口にしない、大人の事情というものがある。

口にすることで必然的に、誰かのことを「無能」扱いしなければならなくなるからだろうか。

かつてマグネシウムリボンにも会議はあった。
2002年から2005年にかけてだろうか。
「会議がうまくいく方法」という本を熟読して臨んだりしたものだ。
定期的に劇団員で集まり、次回公演のことや、ワークショップのことなどを話した。
どんよりする時もあったり、それなりに笑いが起きる集まりの時もあった。

ただ、何かを作るという方向性においては、工程を足踏みさせる機能しか持ち得なかったかもしれないと、今は思う。

作ろうとしている芝居の面白さを参加者に共有させるために、企画書やミーティングを使うのは無理がある。
やはり、台本で実際に場面の稽古をしてみるのが一番いい。

渡辺さんの部長と、芹川の主任が対立構造をとる。
そこへ、上岡くんの社員が不満分子として絡み、タカ(辰典)の社員が穏やかな役として漂う感じだ。

おおざっぱに言ってしまえば、新入社員がやってきて、会社の何かを変えるという話だ。
会社を変えた後、「あばよ」と去っていけば、「シェーン」だ。

『熱海殺人事件』は西部劇の構造を持っているのだと、つかさんは言ってたっけ。

だが、構造を云々するほど、台本が進んでいない。
稽古に来た役者のたたずまいや、日常会話などを聞いて、今回の役と結びつけた空想にふける。

9時半、稽古終了。

10時帰宅。
コンビーフをかじりながら、パンを食べる。
コンビーフをかじると『傷だらけの天使』のショーケンを思い出す。
世代的には俺より全然上なのだけど。