進行リハ

朝、先週OKストアで買ったインスタント麺を食べる。
あまりにもまずくて、麺だけ食べて汁はすべて捨て、口直しに卵かけご飯を食べた。
まずさの原因は、添付されている調味油にあると思う。
ノンフライ麺のため、スープにコクを出すためについているのだが、これがただのラードで、しかも匂いが良くないのだ。
5袋入りで大変安く、ノンフライ麺だからカロリーも低めだったので、醤油・塩・味噌すべての味をそろえてしまったので、うちにはこのインスタント麺が10袋以上残っている。
調味油は使わない方向でいこう。

午前中仕事。
昼、水道橋「丸重」でカツ丼食べる。
この店は、食べログなどではあまり評判が良くない。
つまり、店がきれいでもなく、味もおいしくない。
カツ丼は、焦げ付きで不揃いのカツがご飯の上に散らばり、カツの間をシャキシャキ感の残る玉葱が埋め、濃く甘口のたれと卵でとじてある。
付け合わせはキャベツか白菜の漬け物と豚汁。
あまり美味しくない。
だが、自分はラーメンやカツ丼といったB級グルメに、ある種のまずさを求める傾向があるので、ロケーションとその日の気分次第では、この店でも十分に美味しくいただくことが出来る。

九段下の「斑鳩」は、昼に2回ほど行ったことがあるのだが、二度と行く気になれない。
自分が十何年も通うラーメン屋は、「千駄ヶ谷ホープ軒」とか「えぞ菊」とか「田丸」とか「ラーメンショップ椿」といった、スープや麺やその他のどこかに隙のある店ばかりだ。
だからもう、ラーメン本はいらないのだ。

午後、先週の木曜にやった仕事をチェックする。
体がだるかった。

17時半に定時退社。
九段下から田園都市線で二子玉へ。
そこから大井町線で等々力へ。
『太一人』最後の稽古に向かう。

稽古場は住宅地の中にぽつりとあった。
中に入ると鈴木ゆきをさんがロビーに座っていた。
挨拶して、稽古場の部屋へ。
制作の森さんがきていた。

「昼に稽古して、昨日やったところの先まで、感情が流れたよ。だからあのままやってみる」
太一は言った。
少し後で佐藤君が到着し、本番の打ち合わせ。

簡単な打ち合わせが終わってから、全体進行のリハーサルをする。
まず三人のトーク。
次に鈴木さんの一人芝居。
ギター教室を訪れる父親の話で、長渕のマネがベタで可笑しい。
続いて佐藤君の紙芝居。
絵や文字を書いた画用紙をめくって喋るフリップ芸で、とぼけた味わいが絶妙。
再び三人そろってトークをし、ユニフォームに着替えた太一の一人芝居。

序盤、早口というわけではないが、間の取り方が一定で、内容を飲み込む前にシーンが先へ進んでしまう感じがあった。
兄弟を演じ分けるあたりから、漫談風だった話し方が演劇風になっていく。
そこからしばらくは順調に進んだが、5人の男を連続で演じ分けるところで息が切れていた。
昨日の夜に散々話し合った箇所は、気持ちを埋めるために必要な言葉を付け足し、ハードルをクリアしていた。
上演時間は53分。

終わった時に鈴木さんが、
「まさか、ああなるとは思わなかった」
とつぶやいた。

通しのダメ出しをする前に、鈴木さんと佐藤君も交えて感想を言い合う。
明日の入り時間を確認してから、お二人は撤収。
残った時間、太一に気づいたことを色々伝える。

10時前に稽古場を出る。
森さん、今日は電車で来ていたので、渋谷まで一緒に帰る。
途中、今回のことや、知り合いのことなど色々話す。

11時過ぎ帰宅。

トルーマン・カポーティ『夜の樹』読了。