走るついでに行くには丁度良い町

10時起き。
ご飯と味噌汁、なすの漬け物、目玉焼き食べる。

1時過ぎから走る。
まず青梅街道を西へ。
東伏見のあたりまでは、食べたものが消化しきれず、お腹が張る感じがあった。
ペースを上げると胸焼けを起こすので、身体が慣れるまでかなりゆっくりとしたペースで走った。

西武新宿線のガード下を抜け、左折して新青梅街道へ。
西東京タワーを過ぎ、小金井街道の交差点を横断する。
そのあたりで大体10キロだ。
さらに進み、新小金井街道の交差点を左に曲がる。
まだ体力はあった。

新小金井街道をひたすら南下する。
青梅街道、五日市街道、ラーメンショップ椿の前を通り過ぎて、学芸大前にさしかかる。
弁当屋のエブリデイがまだあった。
JRのガード下を過ぎ、連雀通りを横断し、貫井トンネルをくぐり抜ける。

初めて一人暮らしをしたアパートの前を通りかかった。

自分の住んだ部屋は北側にある一階の角部屋で、窓は北と東にしかなく、部屋は薄暗かった。
それでも台所のある西側は、西日のおかげでいくらか明るかった。
アパートの西側には雑木林があり、ミミズが沢山いた。
時々捕まえて、飼っていた魚の餌にした。
雑木林は十年以上前になくなって、大きなドラッグストアになった。

通りかかったのは夕方の3時過ぎだったが、太陽はドラッグストアの陰に隠れ、アパートには西日がまったく差していなかった。
アパートに隣接した大家さんの家を見ると、雨戸が閉め切られていた。
駐車スペースに車は停まっていなかった。
出かけているのかと一瞬思ったが、家には人の住んでいる気配がまったくなかった。

アパートは明らかに老朽化が進んでいたが、まだ人が住んでいるようだった。
おそらく、現在では築50年近くになっていると思う。

アパートを後にして、東八道路、浅間山を過ぎ、人見街道に到達する。
走行距離は20キロ弱といったところだ。
人見街道を東に向かう。
多磨霊園の南側を走り抜け、東八道路を渡る。
このあたりでエネルギーが切れてきた。
三鷹市役所の前を走る時は、足を前に運ぶのが精一杯という状態だった。

人見街道を途中で左に曲がり、三鷹台駅への道に入る。
井の頭線の踏切を渡り、立教女学園の坂道をのぼる。
井の頭通りと五日市街道を渡って西荻窪駅たどり着いた時には、夕方5時になっていた。
終わりの10キロを走るのに、最初の20キロ走るのと同じくらいの時間がかかったことになる。
だが、元気な状態で20キロ走るよりも、エネルギーを使い切った状態で10キロ走った方が、トレーニング効果が高い。
そして、もちろんきつい。

よろめくようにして自宅前にたどり着く。
ストレッチをしてから風呂に入る。
朝とほとんど同じメニューで夕食を食べる。
声がかすれていた。
長い距離を走るとそうなる。

長い距離を走ろうと思うと、小金井方面を選んでしまうのは、やはりそこが昔住んでいた町だからだと思う。
用事がなければ、ちょくちょく行くようなところでもないが、今どうなっているのかは気になる。
気になるけど、わざわざ電車を使って行くほどでもない。
だから、走るついでに行くというのが、一番理想的なのだ。