心に暗闇

7時半、母親に起こされる。
着替えて仕事へ。
ラッシュの混み方がものすごい。

昼、『坑夫』読み進む。

午後、請求データのインポートを、新人君に駆け足で教える。
教えながら、時間のなさに焦っている自分に気づく。
本当は昨日と今日の二日使ってゆっくり教えたかったのだが、昨日彼は電話をかけまくる仕事を突然振られて、教える暇ができなかったのだ。
明日は休みなので、教える時間は今日しかない。
しかも午後の1時間強。

理解してもらうのは無理だろうと思い、とりあえず言った通りに作業をしてもらうが、なぜ、自分がすき間時間を作ってまで細かく教えなければいけないのか、疑問に思う。
教えるのは嫌いじゃないし、真面目な子なので問題はないが。

3時半、別件で同僚と打ち合わせをしながら、聞こえるような声で愚痴をこぼす。
その同僚も、色々な仕事を丸投げされていて、ストレスをためているようだった。

丸投げは一向に構わない。どんどん投げて欲しい。
真剣に頼んでくれれば、期日までに仕上げてみせる。

だが、せっかく仕上げても、放っておかれているような気がする。
問題があるなら、じゃんじゃんクレームを出してくれればいいのにと思う。

苦労して作ったにも関わらず、まったく使用されずに終わったプログラムが、過去にどれだけあったことか。
頼む時の切羽詰まった様子と、結局使わなくなった後でオレの目を見ないようにするよそよそしさは、なんというか、男らしくない。
役者だったら、呼びつけてダメ出しするところだ。

「そういう生き方が、お前の芝居に全部出るぞ」

みたいに。

結局使わなくなったっていいんだ。
「すいません、苦労して作ってもらったのに」
と、使わなくなった旨を言ってくれりゃあ、
「あ、そうですか。また何か必要な処理があったら言って下さい」
って、返すだけのことだ。
何の問題もない。

タールのようにどす黒いものが、心の中からあふれ出したので、しばらく息を整え、誰とも喋らないようにして心を落ち着けた。
小一時間そうしていたら、新人君が頭を抱えているのが目に入った。
請求データのインポートについて、何が何だかわからなかったらしい。
教えるスピードが早すぎたのだ。

メンテナンスが終わってから、新人君に今日教えたことの意味を、図に書いて説明する。
実際の操作ではなく、最終的に何がしたいのかの説明。
少しだが、理解が進んだようだった。良かった。

仕事の終わりに、同僚から声をかけられる。
午後の間ずっと、脱獄囚みたいな顔をしていたので、心配してくれたようだ。
慰めの言葉や感謝の言葉を直接聞き、心が温かくなった。

6時にオフィスを出る。
中野へ。
ザ・ポケットにて、永野さん客演の舞台を観劇。

永野さん、特に動きのある役ではなかったが、挙措動作の一つ一つがビシッと決まっていた。
普段の動きと、役柄がマッチしていたのだと思う。
立っている時のつま先の立て方、きびすを返す時の姿勢、手の添え方、首の傾け方、ひとつひとつが綺麗だった。

一哉さんが見に来ていた。
「いよう、塚ちゃーん」
と抱擁される。

終演後、永野さんに差し入れを渡す。
10時前帰宅。

パソコンを立ち上げ、ブラウザをIronに変更する。
Google Chromeから余計な機能を省いたもので、スピードが速い。

明日は、最低でも10キロ走る。

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