恥ずかし有益本

11時半に寝たら、明け方4時半に目が覚めた。
7時くらいまで寝られれば、早起きはいくらかの得とつぶやけたのに、4時半はさすがに早い。
7時近くまで起き、再び寝た。
まるで7時近くまで夜更かしをしていたかのようだった。

昼に起きる。

橋下の慰安婦発言に対する反論は、どれも正しいと思う。
というより、今は誰がどんな反論をしても正しく聞こえるんじゃないだろうか。
そんな時に、反論をしようと努力するのは、もはや時間の無駄ではないかと思う。

わからないのは、なぜみんな橋下のことをそんなによく知っているのかだ。
俺はテレビを見ないので、奴がどういう風に喋るのか、Youtubeで見るまで全然知らなかった。

同じことを、ビッグダディについても思う。
本気で、みんな、興味持ってるのだろうか。
たかが、人んちの事情を映したテレビ番組じゃないか。

人気がある、ということは、人気がある存在にする、という力が働いていることになる。
その力は、つまり我々の力の集合体だ。
我々が橋下をああいうふうにして、ああいうふうだから非難するという、ウロボロス状態。

図書館へ行き、予約していた本を借りた。
内田樹『もういちど村上春樹にご用心』
二村ヒトシ『恋とセックスで幸せになる秘密』

二村ヒトシの本は、背中が汗びっしょりになるほど、借りるのが恥ずかしかった。
図書カードを渡し、
「予約した本お願いします」
と言うと、受付の人はバーコードリーダーで図書カードをスキャンし、パソコン画面に向かった。
そして、本のタイトルを眺め、
「恋と…セックス…で…」
とつぶやいた。
おねがいだから、ぼそぼそ言わないで、と思った。
そして、フムフムとうなずかないで、と思った。
もう、耐えられないほど恥ずかしかった。

二村ヒトシさんの本だから借りた。
中身は当然のことながらマニュアル本ではなく、読み手を追い詰め、テーマに気づかせ、楽にする、うならせる心理学本だと思う。
なぜそんなタイトルにしているのかというと、そんなタイトルにつられて買っちゃうような女性にこそ読んで欲しいと、二村さんが思っているからではないかと思う。
「自己肯定」に関する考察に満ちている。

図書館の帰りにコンビニで週刊文春を立ち読みする。
水道橋博士の連載『藝人春秋』がめっぽう面白かった。
どうやら椎名誠の「新宿赤マント」終了に続く新連載らしい。
椎名さんの連載も好きだったが、さすがに何十年も続いていたから、そろそろ終わっていい頃合いだ。
それより、文春という週刊誌で水道橋博士さんの文章が毎週読めることの方が嬉しい。
あの筆力には、十年以上あこがれ続けている。

夜、久しぶりに走りに行く。
無理せず、東女の先まで往復。
7キロ弱。

ツイッターで乙武さんが、銀座のレストランで入店を拒否されたとつぶやいていた。
店の名前を出したということは、よほど頭にきたんだろうと思う。
店の人も謝罪ツイートしていたが、余計な注目をあび、炎上する予感がする。