9月の芝居

こまるちゃんが出演する舞台を見に行こうと思ったのだが、マチネーのチケットがすべて売り切れてしまっていた。
もう少し早く予定が決められれば良かった。

昼、丸信。

本日は夏の千秋楽。
お盆明け頃には秋の気配が漂っていたので、実態に暦の方が追いついたという感じがする。
去年に比べると暑さにあえぐ日は少なかった。
クーラーをつけたのも7月になってからだし、それも2週間と少ししか続かなかった。
長年使っていたボロ扇風機を春先に捨てたのだが、新しいのを買う必要もなかった。

『ウーララ』の小屋入りは9月29日。
本番は10月1日から。
結構長く演劇をやっているのだが、これまで9月に芝居の舞台に立ったことが一度もない。
今回もあと1日の差で9月を逃した。
過去のマグネシウム公演を振り返っても、3月と9月だけ、やったことがない。
3月は客演で数回あるから、人生で9月の舞台に立ったことは一度もないことになる。
養成所の稽古場自主公演で一度だけ9月にやったことがあるが、あれは発表会に近かったので除外するべきだろう。

9月公演のデメリットは、稽古期間が7月から8月にまたがることにあるだろう。
『ファミリーアフェア』は8月のお盆明けに上演したが、夏が丸ごとつぶれた。
2004年の夏だった。猛暑だった。本番直前に急に涼しくなり、そのまま夏が終わった。

午後から夜、台本は全く進まなかった。
頭の中がとっらかたっていた。

三年前に上演した『顔と名前』の台本を読み返した。
この芝居は苦労の連続で、進みも遅く、最終稽古日にやっと通しができる有様だった。
どの芝居でもそうだが、公演が終わると台本をしまい込み、読み返さなくなる。
今日読んだのはだから三年ぶりだ。

場面の区切りが短く、花道登場もあったので、後半の展開が目まぐるしい。
当時の苦労をまざまざと思いだし、胃のあたりが重くなる。
台本を読む限り、思っていたほどストーリーは破綻してなかったことにほっとした。
もう一度やることになったら、もっとコンパクトに縮めることができそうだ。
この先再演することがあるのかどうかわからないが。