まだつまらない段階

午前中台本書き。
昼は丸信。

夕方までに台本は36ページに到達した。
異次元世界に適応しつつある「ゆず」が、みかんのかぶり物をかぶって登場する場面。

夜6時から稽古。
今月最後の稽古だった。
ほぼ一日置きに稽古をしてきたが、芝居はまだ面白くない。
こうすれば面白くなるだろうと思えるポイントはいくつか出てきたが、そこを面白くする稽古よりも、台詞を覚えて掛け合いが成立するところまで全体的に稽古するのが先だ。
場面ごとにチーム分けをするのが難しい芝居のため、自主練もやりづらい。
本番まであとひと月。
このくらいの時期が、稽古期間中で一番しんどいし、芝居は面白くない。
どの公演でもそうだった。マグネシウムリボンに限る話ではない。
本番一ヶ月前に、
「面白くなってきました!」
と言い切れる作品はそうそうないだろう。
このままでは面白くないから、稽古をして面白くしていく。
面白くなるかどうかなんてわかるはずはない。むしろ、面白くならずに終わる可能性は常にある。
だから黙ってコツコツと稽古する。
そして稽古をすれば、する前よりは確実にどこかが良くなっている。
「前より悪くなってる」
と思ったことはない。
稽古してないために悪くなってることはあったけども。

自分の出番が多い。
中盤からは出ずっぱりだ。
尾鷲さんが前半と後半出ずっぱりになるので、どちらかは必ず場面に出ていることになる。

稽古後、荻窪の「李房」で飲む。
前菜だけ頼んでいれば格安で済むお店だ。
麻婆豆腐や回鍋肉もある。
夏の終わりを惜しんでビールを飲みたかったけど、そんなに暑くなかった。