体重計

朝、「丸信」へ。今年は本当によく通っている。
年配のお客さんが多い。
昨今流行りのではなく、昔ながらの東京ラーメンが食べたいという人が、開店前から並んでいた。
逆にこうしたオールドファッションドなラーメンを、最近は見かけなくなっている。
地方都市の方が埋もれた店があるのかもしれない。
知らない町をぶらぶら歩いていて、年季の入ったラーメン屋の看板を見かけると、つい入ってみたくなる。
ぼろければぼろいほどいい。
ぼろいのにまだ営業しているという秘密を、中に入って確かめたくなる。

夕方まで台本書き。
45ページまで。

生き霊の美奈代は結婚した当時の姿をしており、実年齢は富雄の一つ上で四十代。
高校時代は生徒会で一緒。
牛島とゆみの関係を思わせるようにしたいが、まったく一緒というわけではない。
エリカが体重計を持ってきて、女性陣を乗せようとする。
女性陣はパニックを起こして逃げ、男性陣だけが残る。

トータル60ページくらいになる予定なので、4分の3に到達したことになる。
ラストが見えてきた。

1ページあたりのセリフ量が、これまで書いた台本に比べて多い。
ト書きが少なく、会話が続くからだろう。

夕方、西荻北で稽古。
DM関連の仕事を知恵ちゃんに託し、稽古運営で現在懸念している点を伝える。
主に出演者が抱えている役作りの悩みと、その相談にのることなど。

千陽さん、仕事が西船橋で終わり、そこから稽古に来た。
中央道で西船戻りだったらしい。高井戸で降りられたらどんなに楽だったことか。

体重計の場面を読み合わせる。
「女子が順番に体重計に乗る。わたしがその数字をメガホンで叫ぶ。そうすれば元の世界に戻れるそうだ」
悪夢だろう。

稽古後、荻窪の「さぼり」にて飲む。