ど根性ガエルは面白かった

昨日にも増して暑い。

部屋探し、台本書き、スタッフワーク、マグネシウム関連の作業、免許更新。
やることが山ほどあるけど、そういうのを楽しめるようにそろそろなりたい。

ぷよぷよでも、音楽が急に変わったあたりからが、面白いところじゃないか。
随分やってないが。
象みたいなやつが出てきてからが、真剣勝負だった。

お粥と納豆で朝飯。

部屋探しを、わがままな条件だけ決めて23区全域で検索したら、葛飾区の端っこ、足立区の端っこ、江戸川区の一之江あたりなど、東部ばかり出て来た。
実家が江戸川区なのに、隅田川より東で一人暮らしはできない。
浅草とかは、住んでみたいけれども。

でもまあ、長年一人暮らしをして思うけれど、住めば都とはよく言ったものだと思う。
どんな部屋もしばらく暮らせば馴染んでくるし、住む町も同様だ。

10年前に西荻へ引っ越してきた時、色々な物件を見て回った。
そのうちの一つが、駅の北口をまっすぐ歩いて、青梅街道を渡って少し行ったところにあるマンションだった。
外見はボロボロ。
中もリフォームされておらず、刑務所の独房を連想させる部屋だった。
広さは十分だったのだけど、
(ここだけは住みたくないなあ)
と思った。

設備とか、駅からの距離とか、そういう利便性ではなしに、その場所にずっといて、何度も眺めるであろう景色が気に入らなければ、長くは住めないんじゃないかと思う。
初めて一人暮らしした部屋は、風呂もなく日当たり最悪だったけど、部屋に面して原っぱがあり、その眺めが好きだった。
その次に、利便性重視で越した部屋は、どんづまりにある眺めのない部屋だった。
だから良くなかったのかもしれない。
我が暗黒時代。

今の部屋は南に面してベランダがあり、眺めがとてもいい。
空気の澄んだ日の朝には富士山が見える。

隣に住んでいた女性がいつの間にか引っ越していた。
独り言をしょっちゅう言う人で、帰宅するとなにやら呪詛めいたことを言っていた。
廊下を通して聞こえるほどで、初めのうちは二人暮らしかと思っていたものだった。

反対側の隣人は老夫婦で、平和に暮らしている。
時々娘さんが帰ってくる。

下の階は、信じられないくらい大きいいびきをかく住人が去年から住んでいたが、最近聞こえない。
暑いから窓を閉めてクーラーを入れているのだろう。

昨日久しぶりに西荻に寄った。
最近、滅多に行かなくなった街だ。
近いのだけど、用事がないときは荻窪の方が近いので、そちらで済ませてしまうことが多くなった。
焼き鳥の「戎」のあたりをあるくと、西荻文化を感じる。
その中に中途半端に片足突っ込んだ日々だったな。

筒井康隆「旅のラゴス」読了。
しょっちゅう読み返していると思っていたのだが、ブログを検索してみても、再読したことは書いていない。
2002年に読んだらしい。となると13年ぶりか。
200ページちょっとで書かれているのが驚きだ。
魅力的なヒロインが沢山登場する。
アニメ向き。

昨日放送されたドラマの「ど根性ガエル」を、日テレのオンデマンド配信で見た。
絶対につまらないだろうとタカをくくっていたのだが、実に面白かった。
ヒロシを松山ケンイチ。
下町のあんちゃん口調を自然にこなしていた。
巻き舌口調で、巻きすぎない感じが、絶妙。
ぴょん吉の声を満島ひかり。
絶賛されるだろう。
脚本が岡田惠和。
「ちゅらさん」の人。
マンガから十数年後の設定にしていたのが良かった。
ゴリライモが新井浩文。
株式会社ゴリライモという、パン工場経営者になっている。
体型的には合ってないかと思ったが、演技力でいい感じに新・ゴリライモ像を造っていた。
五郎は警官に。
ゴリライモの手下だったモグラは出てこない。
京子ちゃんは離婚して町に戻ってきたという設定。
前田敦子が演じていた。

前田敦子が演じているなら、それはひどい演技なのだというようなツイートがあふれていた。
あの脚本と演出において求められる演技は、あの声と危ういたたずまいだろう。
過去の彼女の演技を見たことがないが、バッシングの意味がわからなかった。
前置きなしにいきなり「ひどすぎ」とだけ書いている。
「ひどいって感じたんだから、ひどいんだよ」
という感覚が下敷きになっているならば、乱暴な理論だ。
消費者クレーマーと同じです。
同じ演技を、20年前の小泉今日子がやっていたら、絶賛されるのだよな。

前田敦子のの演技は、とても上手かった。
ヒロシと二人きりで喫茶店で話す場面の、繊細で豊かな表情。
そして危うさ。
いいもんは、いい。
オレは前田敦子のファンじゃないから、あの演技以外にいいと思える要素はない。
前田敦子は、演技が上手かった。
あれは、誰かがちゃんと評価してあげないとかわいそうだ。

いやいや、たぶんバッシングする何千人もの人はみんな、鈴木忠志や唐十郎や蜷川幸雄や野田秀樹よりも、溝口健二や小津安二郎や黒澤明や木下恵介よりも、演技を見る目がある人達なのだろう。
たぶんオレには気づかない微細な演技的欠陥を見逃すことなくツイートしているのだろう。
だからこそ、まとめサイトやどっかのニュースサイトも、それらのツイートを鵜呑みにしてよしと判断して、記事にしているのだろう。
愛のあるバッシングだ。
目が肥えた人が増えて良かった。

カメラワークも丁寧だった。
1話分を撮るために、沢山カメラを回し、時間をかけてつないでいるなと思った。
来週土曜は放送を見よう。
ドラマを見て面白くてはしゃぐなんて久しぶりだ。

夕方、OKストアへ。
何か、肉的なものを買おうと思ったのだが、しばらくぶりのOKストアには、それほど安さを感じなかった。
肉もいまひとつ。

それでも、豚モモのかたまり肉などを買って帰宅。
煮豚を作る。

夜、お粥、サラダ、煮豚で夕食。

風呂にゆっくり浸かり汗を流す。

夜の12時過ぎ、猛烈に腹が減ってきた。
お粥しか食べていないから当たり前だ。
自転車を飛ばし、荻窪の「十八番」でラーメンを食べる。

また汗だくになったので、水のシャワーを浴びる。
2時半就寝。