7時起き。二度寝して11時起き。
インスタント麺食べる。
夕方までに公演のビデオ編集が終わらず。
たぶん無理だろうと思っていた。
昨年までの1カメと違い、映像ソースが4本に増えた。
大変だ。だが面白い。
6時半過ぎに家を出て、自転車で中野へ。東西線で高田馬場。
「土風炉」にて精算会。
今回の精算会は、わりに全員の予定が合った。
きんちゃんだけ残念なことになったが、14人中13人が本日参加。
知恵ちゃんが事前に、
「兜森くんの誕生祝いを稽古中にできなかったので今日やりましょう」
と画策し、ケーキを買ってきた。
公演ビデオは間に合わなかったので、アンケートを回し読みしてもらった。
批判的なものがあるとすればそれは脚本と演出に対してであることがほとんどで、役者に対する悪罵があることは過去一度もなかった。
つまり、刃が突き刺さる時、その切っ先はオレの胸元や喉元に突きつけられるのが普通だ。
9時過ぎにケーキを出す。
兜森君は自分のものとは気づかず、ハッピーバースデーの唱和でのんきに手を叩き、
「Dear 兜森?」
と知恵ちゃんが歌った瞬間、のけぞっていた。
ケーキを食べてからは、席をちょっとずつ移って話す。
調子こいて、余計なことを色々喋りそうだった。
そんなに飲んでないつもりだったが、実はけっこう飲んでおり、疲れもあって酔いの回りも早かったのだ。
心の奥底で、
(気をつけろ健一、喋りすぎるなよ、あとで後悔するぞ)
と唱えつつ、結局は色々喋る。
だが、そんなに余計なことは喋らなかった。
意図的に隠していることが特になかったからだろう。
自分の好きな役者さんは、とか、その程度の喋りだったので、月曜日あたりに思い出して、赤面すれば済む。
11時過ぎに散会。
外に出て、解散の一本締めをして、皆にお礼を言う。
この瞬間、終わった。
やっとお疲れさまでしたと言えるなあと思いながら、地下鉄で中野へ。
ベンチに座り、LINEでお礼のメッセージを書いた。
毎回思うのだが、公演ができたことが何よりだった。
毎回そうだが、本番3週間前にオレの頭を占拠している不安は、
(公演中止になったらどうしよう)
ということだ。
台本が書けない、役者が失踪する、スタッフさんが降りる、オレが倒れる、作品がつまらない、などなどの不確定要素の妄想。
そいつらが悪夢の形になって現れる。
幸いなことに、参加した役者さん全員が大変フレンドリーで、おおむね大人だったので、とても沢山の部分をお任せにすることができた。
「信頼してる」
という言葉をかけなかったのは、そういう言葉をかけることがかえって茶番のように思えたからだった。
演出の方法はマグ不足のやり方にとても近いものになっていた。
だから、稽古中は座っているよりも立っている時間の方が長かった。
場当たり観の変化、9月15日や10月5日の稽古で体験できたことなどが、オレにとって収穫だった。
楽しくできて、できたこととできなかったことがあって、次の目標が立てられて、終わった後みなでワイワイ酒が飲めた公演に、なんの文句のつけようがあるだろう?
文句と、次の課題とは、別ものだ。
課題なんて、ないことなどないのだから。
12時帰宅。
頭がぐるぐる回った。
すぐ寝る。