夏は今日でおしまい

4時過ぎに起きた。
旧江戸川ではなく、実家に近い中川に向かった。清砂大橋の北側へ下り、バイブレーションで釣り始めた。
そのあたりは小学生時代によく釣りに来たポイントだった。当時の餌はゴカイで、釣れるのは、セイゴ、ボラ、コノシロ、サッパだった。水質汚染がもっともひどい時代は終わっていたが、それでも今よりは汚かった。岸辺にはゴミが浮いていた。今はその頃よりはるかにきれいになっている。
葛西橋に向かって移動しながら投げた。ルアーが着底するのを確認してから引いた。時々小魚が跳ねた。
着底して竿を立てた時、ルアーが引っかかった。着底場所に根があったらしい。糸にテンションをかけて緩めたり、根掛かり対策を色々試したが、外れなかった。
結局、そこでバイブレーションルアーを失った。
気を取り直し、フローティングのミノーに替えて続けたら、今度はリールのバックラッシュをまたやらかしてしまった。気をつけていたのだが、いつの間にかそうなっていた。
昨日より簡単にほどけそうだったが、うまくいかなかった。ほどいている最中、大きなシーバスが目の前をライズした。
結局、ほどくのをあきらめ、糸を切った。切った先の糸を巻き取っていくと、ルアーは無事回収できた。引き際だと思った。

朝食にたこめし、ほっけを食べた。

PCをつけたが、起動せず、BIOS画面にいくことができなかった。

7時過ぎから10時過ぎまで3時間ほど眠った。地震の夢を見た。オフィスにいて、ビルが揺れた。30秒数えても揺れが続いた。ついに来たのかと思った。揺れが止まってから、実家に電話しようと試み、目が覚めると実家にいた。

10時半に実家を出た。真夏日だった。ポール・マッカートニーのアルバムを聴きながら走った。
永代通りから鍛冶橋通りまで「Band On The Run」を聴き、半蔵門から新宿通りまで「Tug Of War」を聴いた。
日曜日の都心は道が空いている。

千駄ヶ谷のホープ軒でラーメンを食べた。社長の牛久保氏がスープを見ていた。

「Flowers In The Dirt」を聴きながら阿佐ヶ谷まで走った。サイクルスポットでタイヤに空気を入れ、図書館で本を借り、1時半帰宅。汗まみれになったリュックを洗い、水耕栽培の水足しをした。

ジョージ・ハリスンのあとでポールを聴くと、ゴージャスだなあと思う。そして、当時置かれていた状況や制作環境を思うと、「Band On The Run」は改めてすごいと思った。逆境で作ったアルバムなのだ。しかし、今日聴いた3枚はすべて、ポールが逆境にあった時に作ったアルバムだ。

2時半、和田堀公園プールへ。明日で営業終了らしい。大混雑とまではいかないが賑わっていた。
7月に来た時はあまりにも暑かったので、プールの水がぬるくなっていた。今日はちょうど良かった。
クロールで周回コースをのんびりと泳いだ。息継ぎをする時に青い空と白い雲が見えた。

休憩をはさみ、50メートルプールを8往復した。だんだん、型を思い出してきて、泳ぐのが楽になった。1キロ泳ごうか迷ったが、トレーニングに来たわけではないし、二度目の休憩時間が来たのでやめにした。

ウエルシアで買い物をし、5時前帰宅。レトルトのおでんに、一昨日買った大根を足して煮込んだ。その間風呂に入り、上がってからコンビニでガリガリ君を買ってきて食べた。夏の終了儀式を済ませた気分になった。

おでんを肴にビールを飲んだ。おでんだけでは足りなくなって、ウエルシアへ行き冷凍のお好み焼きを買ってきた。温めて食べようとしたら、紙のトレーがしなって床に落ちてしまった。3分の2がダメになった。その商品で落っことすのは二度目だった。頭にきた。

ジョン・レノンのアルバムを聴いた。「Plactic Ono Band」と「Imagine」
ソロ時代のアルバムは、この二枚がすべてではないかと思う。特に前者は、解散後最初のソロ作なのに、すべてがある。
ジョン・レノンはメンバーの中で一番逆境に弱いのではないかと思う。母の死、キリスト発言、米国政府の監視、ヨーコとの別居、様々な逆境に対し、鋭敏な感受性でもって、目一杯傷ついている。その揺れ動きが生むメロディは、繊細で美しい。
“Jealous Guy” を聴くとそう思う。
この曲と、意地悪極まりない “How Do You Sleep?” が同じアルバムに入っている。
実に変だ。なにを考えているのか?
そういうところも、ジョン・レノンの魅力になっていると思う。