真夜中の釣り

8時に起きた。晴れていた。
セブンイレブンへ行き、酸辣湯麺のカップ麺を買ってきて食べた。

お腹が張っていた。

一昨日からの寝不足があとを引いているのか、なんだか眠かった。何事も手につかない感じだった。
ぐうたら時間を過ごし、昼になってドラッグストアへ買い物に行き、菓子パンコーナーのハンバーガーと、餃子パンを買った。餃子パンは、ランチパックふうのパンで、中が大阪王将の餃子だった。うまい。菓子パンではなく中華まんにしたほうがウケるはずだ。肉まんと区別がつかなくなるが、味が違う。

ぐうたらしていたが、釣りに行かねばと思い、3時半に家を出た。ロッドとルアーを新調し、連休初日が来たというのに、行く気満々でないのはどういうことだと思う。バイオリズムか。

4時半に実家へ着いたが、鍵がかかっていた。両親は砂町の寿司屋へ出かけたらしかった。時間つぶしのためデニーズでコーヒーを飲み、『夢の木坂分岐点』を読んだ。近所の主婦数名が子供連れでおしゃべりアフタヌーンティーを楽しんでいた。子供は小二くらいの女の子二人で、空いた店内を変な動きをしながら徘徊し遊んでいた。子供はぴょんぴょん飛び跳ねるのが好きだなと思った。

6時に店を出て実家の窓を外から眺める。まだ暗かった。帰っていないのだろう。
ジョギング用のシューズを買いに行くことにした。

靴流通センターへ行き、安物のシューズを買った。そこは元ダイエーの建物で、1階はマルエイという生鮮食品マーケットが入っていた。鮮魚コーナーが充実していたが、生筋子は売っていなかった。
北葛西のキャスティングへ。ヒップバッグを見ようと思ったのだが、品数は少なく、気に入ったものはなかった。
ルアーを見る。欲しいものはなかった。

風が強くなってきた。7時半に実家へ。寿司屋の折り詰めを食べた。小僧寿しではなく、いわゆる「寿司折」だった。

潮位表によると、夜の3時過ぎが満潮の時刻だった。12時過ぎに行ってみようと思った。

「眠狂四郎魔性剣」見る。久々の市川雷蔵。やはり眠狂四郎はこの人以外考えられない。しかし市川雷蔵は変幻自在の演技者で、実に色々な役をやっている。「ぼんち」は良かった。

12時過ぎ、両親が寝静まってから家を出た。旧江戸川へ向かう。途中、ローソンに寄ってコーヒーとおにぎりを買った。土手の信号でバイク集団が信号待ちをしていた。青になると先頭の男が「○○してー」と言った。そしてすべてのバイクがエンジンを派手にふかし、土手沿いの細道を北へと走っていった。暴走族みたいだった。なにが「してー」かったのだろう?

土手につくと、風が立てる波の音が聞こえた。思っていたよりも風は強かった。河原は真っ暗で、降りていくことがためらわれた。ひとまずおにぎりをたべコーヒーを飲んだ。そのうち暗さに目が慣れてきたので、ロッドを組んでルアーをつけ、ヘッドライトをつけ、土手への階段をおりた。