『戦争と平和』1巻読了

朝、10時に家を出る。都営新宿線で船堀へ。新大橋通り沿いのワークマンで防寒着を買った。
店の感じは、作業服のユニクロだった。とにかく種類が豊富で安い。基本的に作業着だから、縫製は無骨だが、機能美を感じる。ガンダムのモビルスーツでいうと、量産型の良さだと思う。

店を出て、中川堤防沿いを歩き、新川を渡った。第一製薬に沿って南へ歩き、敷地が切れたところを左に入ってバス通りに出た。

とんかつ「みよし」で昼飯を食べた。
「みよし」は西葛西地区にある三大とんかつ店のひとつだ。あと二つは「田」と「双葉」で、「田」は駅の南口に、「双葉」は実家の斜め向かいにあるので、これまでに何度か食べたことがある。「みよし」は実家からも駅からも結構遠いので、行く機会がなかった。
店はこぢんまりとした昔ながらのとんかつ屋という感じで、カウンターは古いが清潔に磨かれていた。お昼どきだったので近所の常連さんで店は混んでいた。
とんかつ定食を食べた。一番安いメニューだったが、肉は柔らかく、脂も美味だった。

バス通りを歩き、小島町二丁目団地の入口にある「山長」で豆大福を買った。この店は古い。西葛西駅ができる前からあり、昔は中が食堂になっていて、ラーメンなどを出していた。

実家へ。豆大福を食べ、4時頃まで本を読んで過ごした。

『戦争と平和』読む。
ニコライの手紙がロストフ家に届く。父伯爵は、妻がショックを受けないか心配。居候のアンナ・ミハイロブナは、私に任せなさいとばかりに、情報を小出しにして、ニコライが怪我をしたことによるショックを最小限におさえ、手紙の内容を伯爵夫人に伝えることに成功する。ボリスを任官させる時や、ベズウーホフ伯爵の死を巡るワシーリイ公爵との駆け引きといい、彼女の外交手腕はなかなかのものだ。
手紙の送り主・ニコライは、実家から多額の送金を受ける。仲介したのがボリスだったので、近衛連隊に勤務する彼に会いに行く。ことさら野卑に振る舞おうとするニコライと、上層部の近くで仕事をする喜びを語ろうとするボリス。二人の進む方向がまったく違ってしまったことを示す名場面だ。そこへ、アンドレイ公爵登場。彼はボリスが新しいポストにつけるよう助力を約束していた。そして、アンドレイ公爵には、ニコライの粗野な振る舞いが、こけおどしのように見えた。ニコライは、公爵が何も言わなくても、鋭敏な感受性によってそれを理解し、憎しみを覚えるのだが、同時に親友になりたいとも思う。
アウステルリッツの会戦。ドイツ人とロシア人、れぞれの将軍が、作戦会議で激論、対立。クトゥーゾフ将軍は不機嫌で、うまくいくはずがないという様子。ナポレオンは、ロシア軍の手薄な部分を見出し、そこに戦力を集中。ロシア軍はなぜか、ナポレオンはまだ遠くにいると思っており、肝をつぶして潰走。そうなると、逃げ出す大群の流れは誰にも止められない。クトゥーゾフの名セリフ「あれをとめえ!」
アンドレイ公爵は、屈辱に涙し、自軍の旗を持って敵に突っ込む。それを見て、逃げていた兵も踵を返す。しかし、アンドレイ公爵は、打撃か銃弾かによって頭部に衝撃を受け、戦いを見届けることなく倒れる。意識が戻ると戦いは終わっており、ナポレオンが戦場を見聞している。アンドレイ公爵は助けられ、手当を受ける。そして、かつてのヒーローだったナポレオンの話す言葉を聞き、朦朧としながらも、醒めていく自分を感じる。

1巻読了。面白かった。『戦争と平和』は過去8回読んでいるのが自慢で、すごいねえとかステキだわとか言ってもらいたいのだが、今回の再読は一番面白かった。本を読んでいるというより、脳内で再生される映画を楽しんでいるようだった。

4時過ぎ、走りに行く。中川堤防から臨海公園の海岸沿いを走り、旧江戸川を上って、環七のタックルベリーに寄って帰宅。11キロ。

夕食にナポリタンを食べた。

7時、旧江戸川へ。株式会社オリエンタルランドが運営する施設の対岸で、引き潮の下げを利用してルアーを沖に流す釣りを試してみた。しかし、ルアーは沖の方ではなく、陸に沿って臨海公園側へ流れ込んだので、ラインを引くと陸沿いにルアーを延々と引っ張るようになってしまった。
足場も悪かった。川と海の境目の角で釣ったのだが、石の大きさがまばらで、ぐらつくものがあったりしたので、移動するのが一苦労だった。

8時過ぎ、オリエンタルランド運営施設から花火が上がった。かすかに音楽も聞こえてきた。

9時に納竿。釣れる気がまったくしなかった。