体裁と劣等感

ナンシー関『何がどうして』読了。これは所持していなかったが、まったく読んだことがないわけでもなかった。立ち読みで少し読んでいたのかもしれない。
1996年から99年頃に、『噂の真相』などに掲載されたコラムが収録されている。ナンシー関のコラムは90年代半ばがもっとも面白いと思う。90年代後半を過ぎると、文章からテレビに倦んでいるような気配が漂い始める。もっともそれは、彼女が2002年に亡くなったため、後付けの印象としてそう思ってしまうのかもしれないが。

夕方、リモート関連の連絡。色々滞り振り出しに戻ってしまった。間に入る人間が二人もいるためだった。

高円寺『天王』で夕食。ラーメンと小チャーハン食べる。最近、一日に一食ペースでラーメンを食べている。糖質制限どころではない。

新高円寺のブックオフで、西村賢太『小銭を数える』、ブレイディみかこ『花の命はノーフューチャー』購入。後者は、以前借りて読んでいたことを後で知った。

『小銭を数える』読了。
同棲した女とぎくしゃくした関係になるエピソードが中心となる二編収録。ぎくしゃくの原因は男側、つまり作者にあるのだけど、これを書いたらかっこ悪いなどというためらいをまったく感じない。かといってことさら自分を悪く書いているふうでもない。その加減を、解説の町田康が『体裁を整えない』と表現していた。言い得て妙だと思った。そして、体裁の整えなさに、強い劣等感を覚えた。