戦争と平和、ニコライとソーニャは納屋でFGノット

朝、麻婆豆腐丼を食べた。その後体重を計ったら、先週土曜日と比べて5キロ半増えていた。
月曜に26キロ半走り、筋肉がパンプアップされたのだろうが、5キロ半はすごい。土曜から昨日の夜まで、わしは暴食などしとらんぞ。
だが、土曜に走った後は、ちょっと体重が減りすぎたと思うところはあったので、2キロから3キロは自然に戻ったと考えられる。それにパンプアップ分が2キロ半ということだ。
そういえば昨日走った時、体が重く感じられた。お肉ちゃんがぷるんぷるんしてるなあと思った。汗もあまり出なかった。

昨日『戦争と平和』のBBCドラマ予告版を見て、大いに心ときめいてしまったが、ニコライの役がそれほど大きくなさそうなのはちょっと不満だった。しかし、11月18日にこの堕ブログで、登場人物を相撲の番付に見立てた時、ニコライは横綱ではなく大関にした。1巻から2巻と再読した今、オレの中の横審は、基準が厳しいかなと思っている。
それでもニコライは、限りなく横綱に近い大関といったところだ。魁皇か?

BBC版のピエールは、見た目はイメージ通りだったが、背がアンドレイ公爵より低そうに見えたのが残念だった。ピエールは太った大男。試合がない時のスタン・ハンセンなのだ。
アンドレイ公爵は昔からうまくイメージできなかったが、BBC版は、なるほどと思えた。
その妹・マリアの配役は難しい。不器量かつ美しいという二律背反を解決しないといけない。おのれの美を内面の輝き方を変化させることでコントロールできる女優がいたらすごいと思うが。

昼、コンビニ食。ゆで卵とカップ麺とスパイシーチキン。

『戦争と平和』2巻読む。
舞踏会から少しして、アンドレイ公爵はロストフ家を訪れる。ナターシャが歌を披露する。アンドレイ公爵は涙ぐんでいる自分に気づく。何に? 忘れていた生のきらめき、喜び、美しさに。
エモいという言葉はこういう時にやっと使えるのではないか。使われすぎてあっという間に摩耗してしまった気がする。初めて聞いた時は、ベンチがアホやから野球ができない状態のことかと思ったものだが。

ナターシャの歌でアンドレイ公爵の中にあったギアが変化した。オレだってまだ若い。生きることに喜びを見出してもいいはずだ。そう思わせてくれたナターシャへの愛が、東北新幹線はやぶさ宇都宮ー盛岡間のごとく超特急で育まれる。
アンドレイ公爵は再婚の件で父にお伺いを立てる。父は不機嫌になりつつ、一年の猶予期間を申し渡す。そしてアンドレイはナターシャにプロポーズ。ただし、一年待たないといけないため婚約は秘密に。

公爵令嬢マリアは半年後にようやく兄の婚約を知る。その頃老公爵の機嫌は最悪になっており、老いも急速に忍び寄っていた。

ニコライは実家の財政危機のため何年かぶりに帰省。執事のミーテンカが小銭をちょろまかしているのを知って怒鳴りつけるも、父から「まあまあ」とたしなめられ、やる気をなくす。

この後は舞踏会と同じく屈指の名場面が続く。犬追い猟、天地神明伯父さん、仮装行列。ソーニャが健気で不憫で、ベンチがアホやから野球ができん。

午後、餞別の色紙にドラえもんを描く。なぜかドラえもんを描くように言われた。個人的にはパーマンが描きたかったが、先日昼飯にお好み焼きを食べた時、マヨネーズでパーマンを描こうとしてぐちゃぐちゃになったことを思い出し、素直に丸かいてちょんした。

名画を強引に絵描き歌にする企画は面白いのではないだろうか。デイリーポータルZあたりでやってはくれないものか。

小松菜、キャベツ、にら、エリンギ、ベーコンを買って帰宅。野菜の味噌汁を作り、チャーハンの材料を揃えた。

7時過ぎから走りにいった。「たまむすび」を聞きながら走った。甲州街道と環八の交差点まで往復。10キロ。
「たまむすび」のゲスト・カルロス矢吹が、ニューヨークのミールデリバリーの話をした。炊き出しである。だが、ホームレスではなく普通の人が多く並ぶそうだ。物価が大変高いらしい。売っているのは意識高い系有機野菜なので、自炊しても食費は安くならない。ベーグルとコーヒーだけで日本円1000円を軽く超える世界。変だ。
で、一回目の炊き出しを終えた後、別の場所でもう一回やった。そこは、若年ホームレスが多い地区で、ライス系が人気なのだとか。
炊き出しが終わり、食器の片付けをした後、余った食事を食べさせてもらったが、これが、労働のあとだったのて大変うまかったそうだ。ニューヨークの他のレストランで美味しいものは色々食べたが、一番うまかったのが炊き出しの余りものだったという。

いい話だ。

チャーハンを作った。野菜味噌汁の具材に使って余った小松菜を細かく刻んで入れたが、塩もみや下茹後に絞るということをしなかったため、水分が出てしまって、出来上がりがべちゃっとした感じになってしまった。

『戦争と平和」2巻、続きを読む。
犬追い猟シーン。天地神明伯父さんと狼を狩る。老伯爵も上機嫌で参加するが、煙草入れを落とした時によそ見をしたため大狼を逃してしまい、ベテラン猟師に怒られる。でも、老伯爵は憎めない人だ。
隣の領地に住むイラーギン登場。ニコライと打ち解け、一同は彼の猟場に移動し兎狩りをする。イラーギンとニコライの名猟犬をさしおいて獲物をゲットしたのは、天地神明伯父さんの犬だった。伯父さんは興奮して、若手新日本プロレス選手の試合後インタビューみたいなテンションになる。
遅くなったので、ニコライとナターシャは伯父の家に招かれ、迎えの馬車を待つ。家政婦が作った素朴な料理を食べ、伯父のギターと歌を聞く。ナターシャは感動し、歌に合わせて踊る。帰りの馬車で話す仲良し兄妹。この二人はいい兄妹だ。
クリスマス週間の仮装行列。ニコライ、ナターシャ、ソーニャも参加。出来が良かったので親戚の家に見せに行く。ソーニャは口ひげを描いてチェルケス人の仮装をしている。今日のわたしなんだか大胆。今ならニコライが望むことを、何でもできそうな気がするわ…
ニコライはいつもと違って快活なソーニャに驚き、若さと美しさに感動する。
親戚宅で、納屋で一人っきりになると怖いことが起こるという怪談を聞いたソーニャは、わたし行ってみますわと大胆発言。ニコライはそれを聞き、部屋が暑すぎるだの言ってこっそり外に出て、納屋に向かうソーニャを待ち伏せする。納屋に向かう途中でソーニャは立っているニコライを見つけて突進。唇と唇が大接触し、二人で納屋へ。
そして、別々の入口から元の部屋に戻ってきた…

うん…うん…

やったな?

だが、3巻以降の展開におけるソーニャを思うと、この場面で結ばれていて欲しいと切に願う次第だ。シーバス釣りにおいてPEラインとリーダーを結びつけるド定番の結び方であるFGノットのように固く、しっかりと物理的に、結ばれていて欲しい。