手紙を見つけた

えらく寒い。外に出た瞬間、これは走れないと思った。

朝、昨日さんざん加熱したサツマイモを食べた。全然旨くなかった。サイズが大きかったので、最初に160度で90分焼いただけでは火が通りきっていなかった。それで、100度や130度で、60分90分と再加熱したのだが、β-アミラーゼが働いていないように思った。年末だし、酵素も休暇に入ったのかなと思った。

焼いたサツマイモは二本で1キロ近くもあったが、そのまま食べるのは業腹だったので、電子レンジで温め、バターと蜂蜜を加えてつぶし、耐熱皿に入れて表面に卵黄を塗り、オーブンで30分焼き、スイートポテトにした。

夕方、実家へ。
メルカリに出品していたパソコン雑誌がまた売れたので、梱包して配送した。

その後、部屋の整理をする。いらないものを捨て、売れるものはメルカリに出品し、いるものはしまった。

休憩するため居間に行くと、父が「西遊記2 妖怪の逆襲」を見ていた。香港映画のキャリアと、中国資本とハイテクノロジーが融合しており、テンポが良く面白かった。悟空役のケニー・リンがかっこよかった。独眼竜政宗の時の渡辺謙みたいな目つきをする。

部屋に戻って整理の続きをした。漫画と文庫本を捨てると、段ボールはずいぶん減った。漫画は、高校生の頃に全巻揃えたものなどがあったが、そういうのも売ることにした。しかし、梱包は大変なので、明日に回すことにした。

パソコン雑誌「RAM」を読み返した。なんべんも読んだため、バラバラになっている。買ったのは小学生の時だったので、内容は難しかった。しかし、わかるようになりたいという憧れの気持ちも生まれた。それは、ゲームプログラムを作りたいという気持ちとは違っていた。その志向は中学生の時まで続いた。
高校受験の時、東工大付属の推薦枠に応募した。おお、そんな過去があったのか? あったのだ。担任が「推薦枠があるわよ」と、1月になって言ってきたのだった。ところが落ちた。内申書の点数が足りなかったのだろう。で、悔しいからというわけではないが、せっかくだから私立と都立入試の合間に行われた入試試験も受けてみたが、問題対策がまったくできなかったために落ちた。(東工大付属の問題集なんて売ってなかった)。だが、もし受かっていたら、日程の関係で都立入試はできないことになっていた。本命は都立だったので、むしろ落ちたことにほっとしていた。東工大付属の試験に落ちたと報告する時、ニヤニヤしていたら、担任は怪訝そうな顔をした。その後都立には合格したのだが、入学したとたんまったくやる気がなくなり、一学期の成績が「ドカベン」緒方勉のフォークボールのように落ちた。特に生物なんかひどく、理系なんてとんでもないという自体に陥った。その、ひどい成績だった生物の教師が、二年の時に担任になり、「貴方のマイペースは本当にえらいと思うわ」と言って、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』を貸してくれた。以来、ずっと文系である。でも、理系だった過去もある。その中間地点に、生物教師だった担任のW先生がいて、切り替えポイントでうまく導いてくれたのだ。

その、W先生は、二年の終わりに別の高校へ異動した。

移動した後、先生がくれた手紙を見つけた。元気だろうか? 今はもう教師をやめているだろうなあ。