勘九郎の肉体を堪能する

7時半に起きた。昨日いつ寝たのか覚えていなかった。買った缶サワーは蓋があいていなかった。今日は依存しない日なので、あけずに、食器棚の上に移動した。朝からストイックな俺。ニヤリ。サワーは悲しそうな顔でこっちを見ている。そんな顔したって飲まないよ。

今日は、ヤングたちの仕事があり、自分は待機だった。時折、連絡網のメッセージを読むが、一人、退会してしまったようだ。現場では何が起こっているのだろう。

昼、昨日からキウイに漬けたステーキ肉を焼いてみた。180度のオーブンで20分焼き、そのあとフライパンで焼き色をつけた。半日つけ込んでいたので柔らかくなってはいたが、旨くはなかった。
その後、ネットでオーブンによるステーキの調理法を調べた。サラダ油をたっぷり塗ってキッチンペーパーに包み、120度のオーブンで15分焼き、裏返して10分焼き、そのあとでフライパンで焼くというレシピがあった。サラダ油は、安い肉特有の匂いを吸収してくれるそうだ。夜はその方法で焼いてみようと思った。

3時、待機も落ち着いたので走りに行くことにした。なんと、先月の3日以来一度も走っていなかった。寒かったからだ。

水道道路を往復11キロ走った。
1月3日に走った後でフォームのことを色々調べた。どうも最近の自分は、上半身を垂直にして、腰をどっしりと落ち着けて走っていたようだ。
2015年の12月に袋井クラウンメロンマラソンに出た時は、レースの三日前に30キロ走をした。無茶ではあるが、仕上げの長距離走をやっていなかったので、走っておかなくてはいけなかった。
10キロくらい走ってから、雨が降り始めた。顔に雨が当たるのを防ごうとして、上半身がやや前傾気味になった。その時、たぶん、腰の位置がいい感じに高くなり、走りやすいフォームになっていたのだと思う。そのまま残り20キロを走ったことで、本番直前にフォームの矯正ができた。だから、走り込みの回数と距離が足りなくても、本番ではいい感じに走れたのだろう。
で、今日はそのことを思い出したので、上半身の姿勢を意識しながら走った。年末に10キロ走った時よりも早く走れたし、疲れなかった。ただ、前腿の筋肉が張ってしまった。10キロでそんな調子では、20キロも危ういだろう。

家に帰る前に、近所の公園で夕陽を眺めた。晴れていたし、夕焼けが見られるかもしれないと期待したのだが、空が染まることはなかった。その公園には丘があり、23区内とは思えない眺めを楽しめる。うちから歩いて5分ちょっとだ。サンドイッチとか作って、昼ご飯はそこで食べるなんてことが出来る。やったことないけど。

丘の近くに以前あった空き地が工事中になっていた。調整池を作るらしい。一昨年、梅干しを干した空き地だ。何もないところが良かったのだが、調整池は水害対策の一環だし、完成したら親水池にもなるようなので、まあ仕方ない。その頃までいるかどうかわからないが。

夜、漬けていたステーキ肉の残りをサラダ油に浸してオーブンで焼いた。キウイに漬ける時間が丸一日になってしまったため、肉が柔らかくなりすぎてしまった。柔らかくなればいいもんじゃないと思った。

「いだてん」見る。杉本哲太の芝居が、まっすぐでとてもいい。小細工を弄さず、「味」をひけらかそうとしないところが好ましい。
小泉今日子も、すごくいい女優さんになっていて、変な言い方だが、キョンキョンじゃないみたいだった。
天狗倶楽部や、森山未來演じる若き志ん生など、肉体礼賛って感じの場面が多いが、勘九郎の肉体がずば抜けて素晴らしい。あの身体を見るためだけに、毎回見ていると言っても過言ではない。誰か影響力のある人が、声を大にして言ってくれないものかなあ。 背筋から肩の筋肉がいい。裸足で地面をつかむようにして作られていった、明治男の、惚れ惚れする 肉体。

男の身体が好きなのである。特に、生きるために働くことで身についた使える肉体というものにグッとくる。見せる系のシックスパック痩せマッチョは好きじゃない。
おれのセクシュアリティは「異性好き」で、男を抱きたいとか、抱かれたいとかは思わない。しかし猪木さんにはビンタされたいし、前田日明には胸ぐら捕まれてカツアゲされたい。そこにある恍惚はなんなのだろう?

本棚から三島由紀夫『仮面の告白』を出した。今こそ、これを読め、ということかな。