稽古場まで30km

7時半起き。いい天気だった。
ご飯を炊き、卵かけご飯にして食べる。

8時15分過ぎに家を出る。
自転車で稽古場に向かった。八王子の片倉なので片道31キロもある。稽古前のいいアップになるんじゃないかと思った。

五日市街道、人見街道、東八道路を進む。人見街道と東八道路がつながっていた。
野川公園の手前で再び人見街道へ。新小金井街道を渡り、住宅地を南下して甲州街道。西に走って国立インターから日野バイパスへ。
橋を渡ったところで地図を確認しようとしてスマホを見るとメールがきていた。相手役の武曽さんが休みになったので、稽古は無理してこなくて良いとのことだった。しかしすでに自転車で半分以上移動していたので、ルートを覚えようと思い、すこし遅れると返信し、ゆっくり稽古場に向かうことにした。
稽古場の手前で、川沿いに走る道を間違え、あらぬ方へ行ってしまった。稽古場には10時20分に着いた。途中からゆっくり走り、道に迷ったのを入れて、片道2時間かかった。普通に走ればもっと早いだろう。

稽古場で演出の話になった。塚本はどうするか聞かれ、その場で思いつくことを喋った。
役者で出ている時、演出の立場でどう演出するかを考えることは普段ないので、話した後で自分が分裂する感覚に見舞われた。演出の自分に役者の自分が反発する感覚だった。相手が自分だからこそ反発に際限がない。自分の中には調停役の第三者がいないため、互いの宥和が図れない。でもこういうことは一人でいる時にしばしば起きている。

1時前に稽古場退出。
帰り道はゆっくり自転車を漕いだのだが、くる時よりも早く府中に着いた。そのあたりに来たのは久しぶりだったので、昼飯をそこいらで食べようと思い、東八道路の「江川亭」に寄った。
新店舗に移転したことはネットで知っていた。店は東八道路と小金井街道の交差点にあった。駐輪場があり、空調が効き、家族連れが入りやすい店になっていた。昔はカウンターだけで、夜中の1時過ぎまでやっていた。近所に住んでいた時はよく行ったものだった。
野菜ラーメンを頼んだ。健康的な味がした。こういうラーメン屋で出すラーメンは、不健康な方が健康的なんだが。

食い足りなかった。腹ではなく心が満たされなかった。よーし、今日は自転車で60kmも走った日だ、食いたいもんを食うぞと決心し、東小金井の「宝華」に移動し、ネギチャーシュー丼を食べた。さすがにお腹はぱんぱんに膨れたが、自分の胃のキャパシティに自信が持てた。いざとなったらちゃんとすた丼大盛りが食えそう。

4時前帰宅。シャワーを浴び、図書館へ行き、予約した本を借りた。

いしいひさいち『女には向かない職業』1巻と2巻読む。ムッとするとカマキリみたいな三白眼になることで有名な藤原瞳先生を主人公にしたアンソロジー。高校時代のエピソードが収録されている。吉川ロカにどこか通じるものがある。