「ラブリーボーン」見終える

9時起き。
外は雨だった。

11時過ぎに外を見ると、雨は雪に変わっていた。塀の上や庭に雪が積もり始めていた。

昼過ぎ、買い物に行き、パスタソースを買った。
帰宅し、昼食にツナサラダ、ナポリタンを食べた。

「東野幸治の幻ラジオ」を聞いた。
娘Dが長女、手下が次女らしい。音声だけのYoutubeを、自宅リビングで録音しているというのがいい。あくまでも、ラジオ。大変楽しい。

夜、「ラブリーボーン」見る。
スージーは、生前には抱いたことがなかった「憎しみ」という感情を初めて持ち、犯人が憎いと、謎のツレに語る。
一方、父は、スージーが残したポケットカメラのフィルムを現像していて、隣人が怪しいと思い、彼に接近。会話をしてから、こいつが娘を殺したと直感する。しかし証拠がなく、警察から注意を受ける。
それでも父は仇が打ちたくて、犯人が習慣としているのぞきをしにいくのを尾行し、バットを手にトウモロコシ畑に入り込む。だが、追い詰めたと確信して叫びながら走っていると、誰かきたので慌てて逃げたであろうカップルの女の子とぶつかって倒れてしまう。そこへ彼氏がやってきて、俺の女に何をするんだムーブとバイオレンスがあり、パパはボッコボコにされ、重体となってしまう。
スージーの妹も、パパとは関係なく、直感で隣人が怪しいと睨んでいる。犯人もそれに気づき、イライラしている。
ある日、運動クラブのランニング中、犯人が家を出て行くのを見た妹は、息が上がったふりをしてランニングしている仲間から離脱し、犯人宅に忍び込む。そして、引き出しから地下室の設計図が書かれたスケッチブックを見つけ、姉のことを記した書き込みを発見する。そこに犯人が帰宅。物音に気づいた犯人とのハラハラドキドキ逃走があり、妹は無事離脱。
犯人は、「やべえことになった」と思い、保管していた金庫を、粗大ごみを埋める業者のところへ持っていく。そこでは、スージーが地下室から逃げた場面ですれ違った不思議ガールとその彼氏が働いている。その彼氏こそ、スージーの好きだった男で、彼もまたスージーのことが忘れられずにいる。
スージーは、自分のことを忘れられずにいるためにパパが傷ついたと思い、忘れさせてあげるため、完全にこの世から離れて行こうとする。
犯人は金庫を穴に捨てるため、業者の親父と二人で、金庫を転がしていく。それを見ていた不思議ちゃんは、強い霊感に打たれる。あの夜、父に助けを求めていた声、自分を通り過ぎた気配、目の前の金庫。イメージがフラッシュバックし、彼女は失神する。
彼氏はそれに気づき、ベッドに倒れ込んだ彼女を介抱しようとする。だが、その顔を見つめているうちに、何かが違うことに彼は気づく。そして、霊感彼女が自分の肉体を一時的にスージーに譲り渡したことを知る。眼の前にいるのはスージーだ。彼は気がつく。
二人は優しく見つめ合う。スージーはキスを求め、二人の唇がゆっくりと重なる。
そしておれは、滝のように流れ落ちる涙と鼻水を拭うため、主に「えぐっ、えぐっ……」という言葉のみ発しながら、ティッシュペーパーを5枚/秒のペースで15枚ぶっこ抜いていた。

妹は、手にしたスケッチブックを父に渡すつもりだったのだが、母が家に戻ってきて、家族が再びもとに戻ったのを見て、渡さぬ方がいいと決心し、祖母にそれを渡す。たぶん祖母は、忘れるべき派だったからか。

スージーがキスをしている場面と並行して、金庫がゆっくりと穴の中に落ちて行ったのだが、それがまた、ああ、スージーが行ってしまう……という演出になっていて、ティッシュペーパーの抜き取りペースが7枚/秒くらいに上がり、発する言葉も「えぐっ、えぐっ」から「ふぐうっ!」に変わった。

ここで一時停止、脈拍を計り、正常に戻ってから再生。

といっても、あとはラストを残すだけだった。犯人は別の場所で新たな犠牲者に目をつけ声をかけるのだが、相手にされず、キレかかるが、木から落ちてきたつららが自分の肩に当たったのに気を取られ、その後、報いを受ける。そこに、恨みと憎しみが介在していないところが、原作の意図だったろうし、それを忠実に映像化したということなのだろう。

2時間ちょっとの作品を見終えるのに4日間もかかったのは、無垢な少女が殺されるという設定のせいだった。残酷な場面はなかったが、シアーシャ・ローナンの完璧な可憐さが前半1時間以上に渡って続くので、辛さを尋常でないものにさせた。製作者スピルバーグ一味の思うツボ。「狼が、来たかもよ?」で国外逃亡レベル。

映像はとても美しかった。特殊効果も嫌味ではなく、上品な作品だった。撮影開始時、シアーシャは13歳だったが、公開は二年後だったので16歳になる少し前になっており、アワード系の写真を見ると、映像と本人の見た目のズレが大きい。

11時就寝。しかし、興奮して眠れず、いったん起き、2時に寝た。