三年前の放送で

目覚ましを6時過ぎにかけたのを覚えているが、その時間に起きたのは覚えていない。どうやら無意識にアラームを止めてしまったらしく、明るさに目を覚ました瞬間、これは寝過ごしたぞ、という時間経過の感覚があり、時計を見ると9時1分だった。

ダッシュで着替え、自転車を本気で漕いだ。そういう時に限って赤信号に2回引っかかったが、遅刻はせずに済んだ。

ツール作業をやる。昨日からデータのインポートをしているが、実際に手で入力する作業も多いので、テストも兼ねていると思う。

昼、ファミマでチキンとフランクとサラダ。

『カラマーゾフの兄弟』読む。アリョーシャが長兄ドミートリーの告白を聞く場面。
ドミートリーは、さる中佐が軍の金を横流ししており、それがしくじったため返済できない状態にあるのを知り、もし中佐の娘カテリーナが自分に頼みに来れば、その金を負担するとほのめかす。カテリーナは父を救うためやってくるが、ドミートリーは、そんなの冗談だと言いたい欲望に駆られる。結局ドミートリーは彼女に無記名の債権を渡す。その後カテリーナはドミートリーにすべてを捧げると宣言し、二人は婚約するが、ドミートリーはグルーシェニカに溺れ、彼女を巡って父と争っている。

午後、インポートとデータ入力作業を黙々と続ける。時々、むらむらっと悪意の焔が心の中で燃え上がるのを感じる。

夕方、小雨だったが構わず自転車で帰宅。結構濡れた。風呂に入って汗を流した。

『石橋、薪を焚べる』録画分見る。
三年前、『みなさんのおかげでした』に竹山がゲストで出て、タカさんにキャンプの魅力を教えるという企画をやったことがあった。
その回の予告で、焚き火をしながら貴さんと竹山が真面目な話をしている映像が流れたのだが、放送になるとカットされ、貴さんが途中で帰ったという設定で、一人残った竹山が焚き火をしながら切れ芸を見せていた。
たぶん貴さんの中に、こういうトークは「みなさん」でやるべきじゃないという線引きがあったのだろう。
やるならそういう番組を作ろうとして作ったのが『石橋、薪を焚べる』であり、初回ゲストに竹山を呼んだのは、3年前のカット分を埋め合わせると同時に、あの回のカット分がこの番組のヒントになった返礼の意味があったのではないかと思う。
この番組の貴さんは、聞き役に徹している。おかげで自分が喋りたいテーマのトークをCMカットなしでたっぷり喋るゲストの、ツヤツヤに光った言葉の魅力を味わえる。
一方、『貴ちゃんねるず』では、貴さんが目一杯とぎれなく喋っている。
聞き役と喋り役を、ここまで高いパフォーマンスで、同じ時期にやり遂げている人はそうそういない。ていうか、過去そんな人がいたなんて記憶にない。
あと、ネットで貴さんが今ほど称賛されたことも記憶にない。