8時起き。久しぶりに8時間近く寝た。
朝飯にフルーツグラノーラと豆乳。
外は時々すごい勢いで雨が降った。区のスピーカーからサイレンが鳴った。川の増水警報だろうと思った。
10時、ラメールで稽古。昔やった本をもう一度読むと参考になると言われ、来し方を思う。
ドラッグストアで買い物。かわいこ様のレジで会計ができたので嬉しかった。
昼、松茸ご飯を炊く。炊き込みご飯セットで売っていたやつ。まあまあ美味かった。
西日本から始まった台風の全国ツアーは、前評判ほど盛り上がらずに終わり、午後になると雨が上がった。
3時半、新宿へ。シネマカリテで『スクールガールズ』見る。
スペイン映画。90年代、サラゴサの修道院スクールに通う女の子の物語で、ポスターは制服を着た中学生くらいの女の子達が口紅をつけて澄ましている写真。映画にもそういう場面はあるのだがそんなに長くはなく、『少女から大人に向かう途中の微妙な時期を繊細な感性で』撮った映画において『あるある』な場面だった。ポスターにするには確かに印象的だったろう。
母子家庭に育つセリアが、バルセロナからきた転校生と仲良くなって好きなバンドのカセットテープをダビングしてもらったり、それを家で聞いたり、他の友達グループと街角でこっそり口紅塗ってヤニ食ったり、どこぞのクラブへ踊りに行って直球男にナンパされたり、コンドームの中身をあけて確かめて遊んだり、みんなでトランポリンで跳ねたりと、そういう日常場面がすべて素朴で飾り気がなく、見てるだけで幸せな気分になるように撮られている。特にトランポリンの場面が良かった。あと、直球ナンパ男のセリフが笑えた。小細工なし。
後半、セリアは母がシングルマザーになった理由や、母と祖母がなぜ会わないのかなどを考え、自分の出生について疑問を持つ。ストレスで学校に行けなくなり、それでも母に車で送ってもらい、ムリだったら戻ってくるから待っててと言って教室の前まで行くが、やはり中には入れず、母の車で帰ろうとして校門に戻ると母の車はすでになく、固まったセリアの後ろ姿がかわいそうで仕方なかった。
このセリア役を新人のアンドレア・ファンドスが演じていた。インターネットさんを駆使して検索してみたが年齢はわからなかった。たぶん13歳か14歳だと思う。
そして、彼女の素朴な魅力を見事に引き出した監督はピラール・パロメロ。やはり女性だった。彼女もこの映画がデビュー作。画面から親しさが伝わってくるように感じた。ラストシーンも良かった。ああ、冒頭シーンはこうつながってるのかと。そして、そのシーンも、セリアの一生懸命さが伝わってきて、アジア在住の私も思わず保護者のような気持ちになり、心の中で「がんばって!」と応援してしまった。
いなげやで買い物する。葡萄、柿、和菓子パック、コーラ買う。
映画館を出た時、雨はやんでいたが、いなげやに入る前あたりから降り始め、買い物が終わった頃には土砂降りになっていた。時刻は6時を過ぎたところだった。雨雲レーダーを見ると、6時半くらいになると雨雲が北に抜けそうだったので、店の前で雨宿りした。
6時35分になり、雨の勢いが弱まった。もう少し待てば良かったのだが、歩いているうちにやむだろうと考え、家に向かって歩き始めた。ところが雨はまだ結構余力があり、五日市街道に出るまでの5分程度で結構濡れてしまった。そして五日市街道に出た頃に雨はやんだ。あと5分待てばよかった。
7時前帰宅。風呂に入り、和菓子と葡萄を食べる。
『スクールガールズ』でシングルマザー役をやっていたナタリア・デ・モリーナについて調べた。1990年生まれだから、まだ若手のパリパリ(©長州力)だ。美人女優だが、この映画では化粧っ気なく、生活に追われたシングルマザーをリアルに演じていた。でもラストではメークしてて、それも華美な女優メークではなく、晴れの日に臨んだ母のメークで、雰囲気が暖かく、おお、奥さん、美しいですぞと、アジアの片隅で思った。