旅ラン二日目

6時前に相模大野駅に着いた。吉野屋で牛丼の特盛りを食べた。
スマホの充電をするためにマックへ行き、アイスコーヒーのLサイズを頼んだ。
充電をしつつブログ更新と近隣の風呂屋について調べた。座間市にスーパー銭湯があり、隣駅の小田急相模原から歩いて行けた。営業開始時間は9時だった。
そこへ行き風呂に入って、夕方まで睡眠をとることにした。

マックを8時過ぎに出て、電車で小田急相模原まで移動した。小田急相模原は昔伯母が住んでおり、小さい頃よく泊まりに行ったことがある。懐かしい駅だ。

伯母が住んでいたアパートのそばを通った。驚いたことにアパートはまだあった。記憶では道に面して建っていたのだが、道側にあった駐車場が住宅になっており、その間を通ってアパートに行くようになっていた。

近くの遊歩道は昔から桜並木になっていた。しかし、Googleマップのストリートビューで調べると、2015年頃に古い木が伐採されたらしく、現在は新しい木が植わっている。以前植えられていた桜はオレが小学生の頃でも結構大きかったから、大きくなりすぎて手入れが大変になったのか、あるいは木が老いたのかもしれん。

遊歩道から住宅地を南に行くとスーパー銭湯があった。9時ちょうどに着いた。中に入り体を洗い、湯と冷水の間を行き来し、休憩室へ移動した。

休憩室には小さめのヨガマットと枕があった。誰もいなかった。入り口近くのマットに横になった。

2時頃まで横になった。床が固くてよく眠れなかった。

スーパー銭湯を出てすぐ近くの公園に行った。暑かった。手洗い場でウェアを水洗いし、日なたに干した。乾くのを待つ間、日影のベンチに座り、コカコーラゼロを飲みながら、蓮實重彦『反=日本語論』を読んだ。

カンカン照りだったが、洗ったものが乾くのには結構時間がかかった。宙にぶら下げるように干さなかったからだろう。

スマホの電池と、ランニングウォッチの充電が必要だった。イオンモールのフードコートに電源があるとネット検索結果に出てきたのでそこへ移動した。

しかし、フードコートには電源がなかった。密にならないよう座席変更する際に取っ払ったのかもしれないと思った。

『リンガーハット』でちゃんぽんの中盛りを食べ、『サーティーワン』でアイスを食べた。アイスは、サンセットサーフィンと、頼んだ直後に名前を忘れたブルーハワイ系のスッとするやつにした。

充電をするため小田急相模原駅に戻りマクドナルドに入った。アイスコーヒーのLを注文した。
スマホの充電に時間がかかった。日頃携帯しているACアダプターは急速充電仕様ではないため、1%充電するのに3分くらいかかってしまう。ACアダプターはそれ一つしかないため、スマホとウォッチの片方ずつしか充電ができなかった。

今後の旅程を考えた。
木曜、金曜、土曜の三晩をかけて走り、三島の『さわやか』でハンバーグを食べて帰ろうというのが、当初のぼんやりとした計画だった。初日に厚木まで走りスーパー銭湯で休息する。二日目は山北から御殿場間のどこかまで進む。そして三日目にゆうゆうと三島に乗り込むつもりだった。
しかし、初日は30キロしか走れなかったので、二日目の今日は40キロくらい走っておきたかった。ならば、スタート時刻を昨日より早くする必要がある。

昨日は観劇をしてからのスタートで、時刻も11時近かった。今日はそれよりも早くスタートができそうだった。休憩時間もたくさんとれるはずだ。

窓の外を見た。夕陽が建物に当たっていた。時刻は6時半だった。スマホの充電は50%ほど。十分ではないが、これで行くことにした。

ドラッグストアでヴァームゼリーを買って飲んだ。駅の北側へ行き、町田厚木線の交差点からランニングをスタートした。

相武台前を過ぎるあたりで日が沈んだ。線路に沿って道が南に進むあたりに、街灯の少ない区画があり、道がほとんど見えなくなっていた。

40分走ったところで休憩。デイリーヤマザキでコカコーラゼロを買って飲んだ。

15分くらい休憩して走りを再開する。足全体が痛かった。疲労と筋肉痛によるものだ。ペースをゆっくりにして走った。時々Googleマップを確かめた。次の40分で厚木に着きそうだった。

本厚木の駅前でぴったり40分が経過した。

座れそうな段差のあるところへ行き、スポーツドリンクを飲み、それでも足りず麦茶を飲んだ。
小雨が降り始めていたが、本降りになりそうな気配はなかった。
楽器を抱えた小集団が二組通り過ぎた。そのどちらも、信号のところでキャリーカートの車輪を溝にとられ、奇声を上げていた。

雨雲レーダーを見ると、小さい塊の雨雲が本厚木駅を目指すように南下してきていた。それから逃れるように、コースを246に移して走りを再開した。

走りはじめるとすぐに大量の汗が出た。246の脇道を走っていると、24時間のコインランドリーがあった。中に入り、洗面台で顔を洗った。

コインランドリーを出て、東名のガード下をくぐった少し先にセブンイレブンがあった。急に空腹を覚えた。そういえば、今日は牛丼とちゃんぽんしか食べていない。これじゃ体がもたないはずだ。

セブンに入り、納豆巻き、ねぎ味噌のおにぎり、フルーツサンド、クラフトコーラを買った。店の外で食べた。

眠かった。横になりたかった。スマホで公園を検索し、セブン近くの、どこかのマンションに隣接した小さな公園に移動した。公園には正方形のベンチがあった。そこに身を横たえ、目をつむった。

起きると11時を過ぎていた。1時間ほど仮眠をとっていたことになる。起きて246沿いに戻った。体が少し軽くなっていた。

そこから40分走った。仮眠の効果は大きく、ペースを乱さずに走ることができた。

セブンイレブンの伊勢原板戸店でちょうど40分が経過した。ウィルキンソンの炭酸を1リットル買って飲んだ。

鶴巻温泉の入り口から先は上り坂になっていた。仮眠による体力回復の効果も薄れ、ゆっくりペースから普通の徒歩ペースに落ちた。道沿いの店や民家が少なくなってきた。

新善波隧道のトンネルをくぐった。心霊スポットとして有名な旧善波隧道が近くにあるようだったが、わざわざそっちを通る気分には当然なれず、粛々と通過した。

トンネルを抜けると秦野市だった。セブンイレブンで休憩した。もう、何分走っていたかわからなくなっていた。CCレモンの600mlペットボトルを飲んだ。

昨年、ヤビツ峠を何度か走った時、登り口の目印にした名古木交差点を過ぎたあたりで、足が動かなくなってきた。また仮眠をとろうと思い、公園に移動した。

ベンチで横になり、1時間ほど仮眠をとった。

起きると3時半だった。寒かった。体から燃えるものがなくなってきていた。246に戻り走りを再開するが、数時間前と比べて仮眠の効果は薄くなっていた。

渋沢駅を過ぎたあたりで夜が明けた。そこから先、松田に向かって道は下り坂になっていった。育ちすぎた雑草に塞がれて歩道が通れなくなっているところもあった。

左側に小田急の線路と川が見えた。今夜のランは松田がゴールになるだろうと思いながら坂道を下った。