4時起き。
収納ボックスからランニングウェアを出した。やたらにぱっつんぱっつんのがあった。いいじゃんこれ、と思って、手にとってよく見ると、スイムウェアだった。
水耕栽培の自動給水をセッティングした。一昨日買ってきた支柱に、ホースと弁を針金でくくりつけ、支柱ごと容器に沈める。支柱と容器のへりをクランプで止め、タンクに溶液を入れる。
ホースがコポコポと音を立てた。給水はゆっくりだが、ちゃんと行われていた。もっとも、結構減っていたので、ある程度の水位を超えたら給水をストップするという動作の確認はできなかった。
7時半に家を出る。
8時50分に羽田空港へ。久しぶりに荷物を預けた。
以前使っていた、長財布とスマホを入れるためのショルダーバッグが壊れてしまったので、代わりにスポーツタイプのショルダーバッグを持ってきた。こんなもの、いつ買ったんだっけと思って見てみると、2014という文字が印刷されていた。つくばマラソンの参加賞でもらったやつだ。一度も使ったことがなかった。
空港ロビーで、カツサンドとおにぎり食べる。
10時15発の富山行きに乗る。手続きで遅れがあったのか、出発は30分近く遅れた。
手塚悦子『夫・手塚治虫とともに』読了。
天才と言われる人に表裏一体のごとくついてくるエキセントリックさはもちろん手塚先生にもあるのだが、様々なエピソードを読むと、あんなに天才なのになんでそんなに常識人なの? というところが、結局もっともエキセントリックなところだと思った。
妻と歌舞伎を見に行った時、妻の誕生日を思い出し、途中で歌舞伎座を抜け出し、銀座を歩いて、妻のための指輪を買ってきたエピソードには、うるっときた。
そういえば、石坂啓さんは、手塚先生の愛人になりたくて、アシスタントに応募したんじゃなかったっけ。
出発が遅れたわりに、到着はそれほど遅れなかった。10時半に富山空港に着いた。
レンタカーの手続きをしてから、上州屋へ行き、ルアーを見る。ノマセ小魚というルアーが990円だった。ワームの素材で、見た目がベイトそっくりだった。安いし、お試しに購入した。
ローソンで昼飯にメロンパンとプリンアイスを食べた。
神通川の河口に向かった。中洲の道路を突端に向かって走ったが、駐車禁止エリアになっていたので、手前にもどって停車した。雨が降り始めていた。少し眠気を感じてもいたので、2時まで車内で仮眠をとった。
リュックにタックルを入れ、中洲の突端に向かって歩いた。土手から河原への傾斜には草がびっしり生えており、下りられる小道がなかった。
突端は立入禁止の札が立っていた。そこから先には行けないようだった。そのあたりで、土手の傾斜から水際に下りることができた。
タックルの支度をし、ぷっくら体型の安バイブレーションをつけ、投げてみた。持ってきたリールは、昨年から何度もライントラブルを起こしたレブロスだった。一回投げるごとにラインの様子を確認して、慎重に投げた。
河口の岸際にはテトラが沈められていた。その先はやや水深がありそうだったが、対岸は砂浜だし、そんなに深いはずはなかろうと思った。
ルアーをダイソーのシャッドテールワームに替え、何投か投げていると、いつの間にかリールに巻き取ったラインが絡まっていた。これこれ。これを放って投げ続けると、ひどいことになるのだった。
ロッドを立てて絡まりを解いた。5分ほどで解くことができた。
その後は、深刻なライントラブルは起きなかったが、スプールの深さを調整するために巻いているナイロンが、巻きすぎかもしれないと思った。そのへんを調整すればまだ全然使える。
アタリはまったくなかった。
4時になり、車を止めてあるところへ歩いて戻った。
ちょろっとでもルアーを投げられるかもしれないと思い、近くの岩瀬港へ行ってみた。しかし、港への入り口がよくわからないまま、岩瀬海水浴場の駐車場に着いてしまった。
車を出て海岸に出た。空と海はどちらもグレーだった。曇り空でなければいい眺めであったろう。
漁港が見えるあたりまで歩いて、釣り人がいないか確認したが、誰もいなかった。時刻は4時半を過ぎていた。本気の釣りをしにきたわけじゃないし、そろそろ宿に向かうことにした。
チェックインする前に、明日の朝食べるものを買うため、宿の隣にあるスーパーに入った。鮮魚コーナーに『今朝獲り』の魚がならんでいた。どれも美味しそうだった。
6時過ぎにチェックインする。フロントに誰もいなかった。同時経営している食堂に声をかけると、店員さんがフロントまで来てくれた。
『チャンピオンカレー』で、Lカツジャンボを食べた。大きめカツカレーの大盛りだった。
シャワーを浴び、ウェアにゼッケンをつけ、シューズに計測チップをつけた。
9時就寝。
11時半に目が覚めた。喉が渇いていた。
自販機で日向夏ソーダを買って飲み、巻き寿司を二つ食べ、また寝た。