幼馴染の弟

朝、麻婆豆腐とトースト。ヤマザキ春のパンまつりシールがだいぶたまってきた。

昼、配達弁当。

『名探偵のいけにえ』読む。使われる単語が汚い。作者はもともとグロ系のミステリーを書く人で、本作の表現はむしろ抑えられているらしい。

午後、引継ぎに関するレポートを書き、ユンケル氏に担当を引き継いだ。

夜、トースト、麻婆豆腐、旨辛焼肉ともやしの炒め物。

夜9時過ぎ、見知らぬ携帯から電話があった。仕事か、それとも旅行関連の電話か、どっちだろうと思って出た。

電話の主はひろゆきだった。もと2ちゃんねる管理人ではない。去年亡くなった幼馴染、トオル君の弟だ。先月、線香をあげにいったことをおばさんから聞き、お礼の電話をくれたのだった。先に線香をあげにいったのはうちの母だが、母は香典袋に住所を書いていなかったため、それをオレに聞きたいということもあったらしい。

10分ほど話をして電話を切った。トオル君の命日とお寺の名前を聞くことができた。

ひろゆきは七歳年下で、生まれた時から知っている。オレが鬱屈した高校生だった頃、彼は小学生で、日曜日になるとよくファミコンのカセットを持ってうちに遊びに来た。ソフトの貸し借りもよくした。スーパーマリオを借りてドラクエを貸すといったように。

当時のオレは、彼が遊びに来るとこを心待ちにしていたところがある。

今のひろゆきはディズニーランド好きで、昨年はパリのディズニーランドまで行ってきたという。

トオル君とひろゆきは気質がまるで違った。トオル君はスポーツとお笑いと洋楽が好きだった。ひろゆきはゲームが好きだった。小学校を卒業してからはあまりうちにこなくなったが、オレが持っていた『うる星やつら』の単行本を借りにきたことがあったので、漫画やアニメも好きになっていただろう。ディズニーランド好きになったことも、過去の彼を想像すると、意外ではない。

お互い年を重ね、すっかり『USED品』となった。久しぶりに会ったらどうなるだろう。

12時就寝。