昔のパソコン本を売るとはつまり

7時起き。さすがに早朝釣りには行かず。潮も動かないし。

昨日、メルカリで、大昔に買った8ビットパソコンの本が売れた。富士通のパソコンFM-8の本。買ったのは13歳の時。FM-7が欲しくて仕方なくて、でもアルバイトができる年齢ではなく、雑誌にゲーム投稿して掲載料をもらえばお金を稼げるんじゃないかと思い、F-BASICというFM-7の言語を勉強していた。FM-8の本はそのために買った。FM-8は一応上位機種なのでBASICは同じなのだ。

しかし、よく考えてみれば、実機を持っていないのにそんなことできるわけねえじゃん、って話だ。そもそも、FM-7を買うために、FM-7のゲームを作って投稿するという考え方がおかしい。

それだったら、小学生の頃クラスメートだったIくんに、新聞配達の仕事をやらせてもらえないか聞く方が現実的だった。彼は確か、家の関係でか、小学生の時から新聞配達の手伝いをしていたはずだ。ガチのバイトとしてやるのはまずいけど、毎朝、体を鍛えるためにジョギングをするという名目でやらせてもらう方法があったはずだ。月に1万円でも稼げれば、当時なら御の字だった。

だが、そうした人生の寝技を、13歳のオイラが使えるはずもなかった。結局、中二になる直前に、お年玉などを貯金した5万円で、売れてなかったCommodore 64を購入し、FM-7への恋は終わった。そのC-64も、使っていたのはわずか1年間だ。中三になったら受験があるからパソコンはしまえと母親は言い、言うことを聞いたのだった。

しかし、ここ数年間、そのようにして過去購入したパソコン関係の雑誌などが、メルカリで売れている。おそらく、これまでの売上金は総額15万くらいにはなるだろう。当然、元は十分にとっている。別に元をとらなくたっていいのだが、元をとることが、13歳のオレの無念を晴らす、一種の復讐になっているような心地がしているのだ。

それでも、売る本は残り少なくなってきた。

午前中、ヒマ。
南さん向けの教材作りをする。真面目な人だが、経験がまったくないそうだ。去年の11月に来ていれば、ワシのかたわらにおいて色々教えてあげられたんじゃが。

昼、『多治美』で半チャンラーメンを食べようと思ったら、チャーハンが終わっていた。仕方なく小カレーとラーメンを食べた。

紀伊國屋書店へ行き、村上春樹の新作『街とその不確かな壁』を買った。

奴隷待機所で読む。
読み始めてすぐ、強烈な既視感を覚える。これは、あれか? あれだよな。だったら、何かの時間つぶしに読むのではなく、読むために読まないといけない。

本を閉じた。時間を作って、ちゃんとじわじわ読もうと思った。

午後、ヒマ。眠い。

夕方、髪を切りに行く。いつものアヴェさんが産休に入ったので、今月から男性に代わった。アヴェさんから、今年のトマトの様子をオレから聞いておくように言いつかったらしい。

「よくぞ聞いてくれました」

ダンディな大人の男ふうにしてねと頼み、カットをしてもらいながら、『トマト水耕栽培とわたし』というテーマで語り尽くした。新担当氏はおそらく(やべえ、地雷踏んじまった…)と思っていただろうが、もちろん逃がさない。

第一章「カラスとの戦い ネットの向こうからやってくる敵」
第二章「夏の水質 好気性と嫌気性バクテリアの終わりなき闘い」
第三章「カラスとの戦い2 そして死線が形成された」
第四章「アフロヘアー 脇芽を氷の世界時代の陽水ヘアーみたいにぼわっと育てる」

と語り続け、

第五章「そして75リットルの世界へ」

を語ろうとしたあたりで、カットもスカルプケアーもセットも全部終わった。

8時過ぎ帰宅。サミットで、居酒屋のつまみみたいなお惣菜を買い、ビールを飲んだ。

Youtubeでシーバス釣り動画を見る。高橋優介くんが、神野梓さんと、バチ抜け期にシーバス釣りをするものなど。
高橋くんは少し前に小沼正弥さんともコラボしていた。あの動画で小沼さんが好きになった。
しかし、みんな神々だ。何であんなにキャスティングが上手いのだろう。

11時過ぎ就寝。