新作が気になる人

8時起き。外はいい天気だった。天気予報では一日中晴れだったので、網干し途中だったしいたけを外に出した。

8時半に家を出る。現場へ。

9時半から、依頼案件の作業をする。その前に、進捗状況がリーダーに伝わるよう、進捗管理表に記入し、前任者の仕事を一件引き継ぐ。

昼まで、今週片付ける予定の仕事をする。やはり、マルチディスプレイ環境だとやりやすい。

昼、『浪漫亭』という洋食屋でハンバーグセットを食べる。ご飯は大盛もお代わりも無料。ハンバーグは大きく、つけ合わせの人参はずっしりしていて、店員さんはキビキビ接客して、実にいい店だった。こういう店はいつなくなるかわからないので、大事に通わないといけない。

午後、作業の続きをする。かなり集中して作業ができた。

ドラッグストアで買い物をする。4月くらいに、レジ打ちが遅いおじさんがいることを日記に記したが、5月の一時期いなくなっていた。やめてしまったのかと思ったが、今月復帰した。相変わらず遅いが、さすがに場数をこなしたため、慣れてきたようだ。ただ、スキンヘッドになって復帰したのがいささか気になる。

水耕栽培の補助タンクが空になっていた。今朝の水位は半分以上のところにあった。20リットルのタンクなので、10リットル以上消費したことになる。
風のためトマト棚が傾いでいた。支柱をそれぞれ、より深く地面に刺すことで、強度を上げた。

先週土曜日に仕込んでいたザワークラウトだが、重石に使っていた水入りポリ袋から水が漏れてしまい、キャベツを浸していたので、すべて廃棄した。塩分濃度が下がって、発酵どころではなくなっていただろう。

とはいえ、先月末に仕込んだ二玉分のザワークラウトがまだ冷蔵庫にたっぷりある。残りが少なくなってきたのを見計らって、次のを仕込めばいい。

古谷実『サルチネス』『ゲレクシス』を久しぶりに読んだ。

『サルチネス』は全4巻。1巻はあまり面白くない。しかし2巻、タケヒコが過去を語ってから、物語は一気に回転し、そのまま感動のエンディングまで突っ走る。古谷作品中、もっとも後味のいい作品だと思う。

『ゲレクシス』は全2巻。ぶっ飛び過ぎた展開なのに、あっけなく終わってしまったのを残念に思っていた。しかし、今日再読してみて、『シガテラ』や『わにとかげぎす』と同じ系列のエンディングなのだと分かった。

要するに、主人公が人生の目的を達成してしまったから、物語を続ける意味がなくなったというべきか。

この目的は、必ずしも主人公が意識しているわけではない。『シガテラ』でいうと、冒頭のオギノはいじめられっ子だ。その後、色々あり、その色々でオギノのエゴイズムがむき出しになったりするのだが、彼なりに頑張って、可愛い彼女に見合った男になるように決心する。たぶん、その成長がゴールだったのだ。だから連載はその次の回で終わった。

『わにとかげぎす』も、友達が一人もいない主人公が、彼女ができてほっこり同棲生活をするようにいつの間にかなっており、それで唐突に終わった。

『ゲレクシス』もそうで、人生をひと言で例えるなら『バウム』であるという、バウムクーヘン一筋のバウム職人大西が、好きな人ができ、色々あり、親友が二人もできて、連載は終わった。コンビニで買ってきたビールやカツカレーをみんなで食べる宴は、クライマックスだったのだ。

『ゲレクシス』が終わってもう6年になる。古谷実の新作は、もう、書かれないのだろうか。これだか長いブランクがあったことはデビュー以来なかったはずだ。今の時代にどういう作品を書くのかがすごく気になる。