生唾を飲み込む音

昼、『三晴食堂』まで走っていき、カツ丼大盛りを食べた。いい『盛り』のカツ丼で、しかも安かった。

食べ終わり、早稲田通りに出て、阿佐ヶ谷を回って走る。6キロ。

午後、新ツール作成のミーティングに参加する。

入力フォームには、使う人によって決まった値を入れているらしい。ということは、人によって項目ごとのデフォルト値が設定できれば、使うたびにいちいち入力しなくても良くなるのではないか?

そういう機能があったら便利ではないかと発言すると、全員が沈黙した。しかしその沈黙は、マイクの向こうで生唾を飲み込む、好意的な沈黙に感じられた。

となると、一刻も早くその機能を見える化した方がいいと思ったので、会議が終わってすぐに機能を実装した。もちろん、突貫工事で作ったので完全な機能ではないが、各人が触って確かめることはできるようにした。

そして、こういう駆け引きが、ツール担当者にとって重要なのだなあと思い知った。需要を先取りし、目に見える形で提示できると、要望を出す側はドキュメントを書きやすくなる。

偉そうな状態になって一日の作業は終了。

夜、『進撃の巨人』を読み返した。連載が終わり、最終巻が出てから読んでいなかったので、およそ二年ぶりだ。

連載していた頃は、1話ずつ読んでいると途中で設定がわからなくなり、ストーリーについていけなくなったので、年末になると進撃まとめ読みをして、伏線とその回収を整理していた。大体、年末時点で最新刊から過去へ5巻くらいさかのぼって読み返すとちょうど良かった。

連載が終わってからそれをしていなかったため、今日、最終刊を読んでも、案の定わからないところがたくさんあった。

しかし、今日のところはまとめ読みをせず、リヴァイが登場する場面だけを狙い、初期から順番に読み返した。そして、この人は最初から最後まで最強だったなあと改めて思った。『鬼滅』でいえば、継国縁壱が生き続けていたようなものだろう。

そんなことより、諫山創先生の次回作にご期待中のまま二年経つことに不満を覚える。