朝7時半起き。
目覚めは良くなかった。涼しくなったわけではないが、冷房の利きは8月前半よりも良くなっている。先週、空調を止め、窓を開けて寝てみたら、部屋がたちどころに蒸し暑くなり、眠れなくなってしまった。昨夜はそこまで蒸し暑くはなかったが、止めると寝苦しくなるのがイヤさに、漬けっぱなしで寝た。空調に体が慣れている。今年、真夏日を記録した日数は、2010年を超え、史上一位になったらしい。
9時半から作業。
同僚からメールの返信がこないので、エージェントにメールをし、こちらの意図を伝言してくれないか頼んだ。
昼、ランニング途中に永福大勝軒へ行くと、1時を過ぎても10人近く並んでいた。ひとっ走りして戻ってくる間に人数は減るかもしれないと思い、踏切を渡って甲州街道まで往復した。
しかし、列の人数はさらに増えていた。
大勝軒を諦め、方南通り沿いの『ボニートスープヌードルライク』へ行き、特製鰹醤油ラーメンの大盛を食べた。
永福大勝軒は昔から値段が高かったが、最近よその店がどんどん値上がりしているので、相対的に安くなっている。『天下一品』のこってりラーメンは920円だが、大盛は1080円。永福大勝軒は並盛りしかないが、麺の量は普通の店の倍はあり、値段は1180円。天一に1080円出すくらいなら、永福大勝軒に1180円を出すなんて安いもんよ、という気になる。
賃金が上がる世界とは、ものの値段が年々着実に上がっていく世界だ。2000年代になってから、わしらは、ものの値段が上がらない世界に慣れすぎてしまったかもしれない。
しかも、値段が上がらないのは身近にあるものばかりで、国公立大学の学費や、年金、健康保険、税金は、しっかりと上がっている。
健康保険といやあ、国民健康保険には頭にきている。
4月まで前の現場の保険に入っていたのだが、今の現場に関わるまでひと月あいてしまったので、一ヶ月だけ国保に入った。そしたら、ひと月分の保険料が3万円以上もかかった。しかも、国保の健康診断は6月からだったので、5月だけしか加入しないオレは受けられなかった。
前に加入していた保険は5月中に健診の案内が送られるシステムだったが、もう抜けていたから案内は来なかった。6月から新しく入った保険も、4月時点の加入者に対して5月に案内が送られるシステムだったので、6月に加入したオレには本年度の案内が来なかった。
つまり今年のオレは、常にどこかしらの保険に加入したにも関わらず、保険による補助の出る健診は受けられず、それにも関わらず3万円を国保に払わないといけなくなっていたのだ。
ラーメンをすすりながら、腹が立ってきた。以下、脳内で思い切り罵倒した。
「ふざけんじゃねえよ。食費3万あったら自炊すりゃ二ヶ月以上は食ってけるぞ。二ヶ月食わなかったら死ぬぞ。人の金ふんだくって健診は受けさせねえってのは、兵糧攻めか? 補給なしで突撃して、怪我しても医者なしか? インパール作戦か? オーケー。わかったよ。いいよそれで。しょせん、人類みんな他人だもんな。てめえの身はてめえで守らねえとな。健康診断くらい実費で受けてやらあ。で、一つ不満があるのはよ、ちゃんとオレに「早めに死んで欲しいので今年の健診代は出しませんし3万円も払ってね」と書いて送りやがれって。加入者の健康のため、とか書くんじゃねえって。てめえら、加入者のオレが地獄に落ちる努力をしてるじゃねえか」
ここまで罵倒したあたりで、ラーメンを食べ終わり、
「はっ? 今おれはなんということを考えていたんだ。大人として恥ずかしい」
と心の中でつぶやくという茶番を演じながら、店を出て、高井戸方面まで走った。
走行距離が6キロになった時点で、近くのLUUPを使い、家まで帰った。
午後、エージェントから電話があり、同僚は今週末で退職するということを聞いた。残念に思った。もし在宅ではなく、オフィスで顔を合わせることができていたら、何かできることがあったかもしれないと思った。
結局、同僚の取り扱っていたツールを自分が引き継ぐ必要があったので、夕方、リーダーにそのことについてメールをし、今日の作業は終了。
夜、ちょっとした買い物をしに、わざわざLUUPを使って、3キロ離れたサミットへ。無料期間中はとことん乗って、のちのためにポート位置やコースなどに習熟しておこうという狙いもあるが、要するに乗っていて楽しい。
善福寺川を渡り、やや傾斜のきつい坂を上る時は、さすがにスピードが10キロ以下になった。
サミットで、コーラなど、飲み物を買って帰宅。
夜、寝つきが悪く、1時半まで『進撃の巨人』を読み返したりした。この寝つきの悪さは、久しぶりの『秋うつ』だろうか?