8時起き。朝飯にご飯、味噌汁、納豆。
11時まで二度寝する。
『砂に埋もれる犬』読了。両親による完璧な育児ネグレクトによって、順調に荒んでゆく少年の話。
実の父親は子供ができたと知って失踪。母はご飯を与えず男と遊び暮らす。施設の園長は彼が施設育ちだということを学校にバラす。中学では友達ゼロ。里親は毎日「友達はできた?」「学校はどうだった?」と聞いてくる。買ってもらったスマホでゲームすることが唯一の息抜きの彼に、里親は「スマホがないと友達ができないというから買ってあげたのだ」と説教し、「努力が足りない」と禁句的ダメ押し。
ついにキレた彼はナイフで里親を刺そうとする。
きたきた。いよいよ復讐開始。どいつもこいつも皆殺し? 堕天使ルシファーが現れて、魂と引き換えに力を与えるのか? するってえと人類絶滅か?
などとは、さすがに想像しなかったが、悲惨な結末にはならず、ギリギリのところで踏みとどまる形になったのは意外だった。少年は救われず、里親二人は途方に暮れたまま、物語は終わっている。
しかし、この『途方に暮れている』状態こそ、現実に近いのではないか? 現実は、物語として救われないからこそ、世間の人々が見ないようにしているのではないか?
理由は、めんどくさいから、だ。
古谷実『グリーンヒル』の最終話で、主人公の関口は、人類最強の敵は『めんどくさい』であると言った。25年前の作品だが、本当にそうだなあと最近つくづく思う。日本はこの敵にやられている。
昼過ぎ、自転車で『野方ホープ本店』へ。ラーメンの『元(はじめ)』こってりの大盛とライスを注文した。接客がとても丁寧だった。
中野中央図書館で予約した本を借り、サミットで買い物をして帰宅。
4時半までまたも二度寝。
起きて、コーヒーを飲んでドーナツを食べ、Youtube で新生UWFの動画を見る。
夕食に、ご飯、味噌汁、納豆。
ブレイディみかこ『私労働小説』読み始める。短編小説集。最初の話、みかこさんらしき女性が出てくる。まだ福岡におり、ロンドン行きの旅費をためている。80年代。
10時半就寝。