嫌いな食べ物ができる瞬間

朝、7時半起き。

午前中、特にやることなし。

昼、『萬来軒』へ。満席だった。焼肉丼を頼んだら、ラーメンの丼サイズで出てきた。

帰りにベルクスへ。新タマネギ、ピーマン、マッシュルーム、いわしを買う。

中川土手を走る。風が強かった。

1キロごとのインターバル走をする。最初の2回が4分台後半、3回目が5分台、4回目が4分30秒台だった。4分30秒台でなんとか走れたことにホッとした。マラソン前のトレーニングはこれで終了。

夜、いわしのつみれ汁と、スパゲッティナポリタンを作った。イワシは大きく、脂がたっぷりとのっており、まことに美味かった。

母、つみれを食べてからしばらくすると無口になった。口に合わなかったかなと思ったので、食べ終わってから部屋にそっと自室に戻った。その後少ししてから母が部屋に来て、「あたった」と言った。食あたりではなく、イワシつみれを食べたら、吐きそうになってしまったという。

「最初食べた時、おいしいと思ったのよ。でも、途中で気持ち悪くなってきたの」

夜8時半、旧江戸川のうひょゾーンへシーバス釣りに行く。バチ抜け狙いというより、潮位150センチ満潮からゆっくり下げていく流れの時に、地形変化のあるポイントで釣りがしたかった。

先行者が二人ほどいた。水面は鏡のようになっていた。ボイルも時々あった。ボイルを狙って色々投げてみたが、反応はまったくなかった。バチも抜けなかった。

釣りをしながら、母の反応について考えた。一つだけ、思い当たるフシがあった。食べ始めてすぐ、ベルクスで大きなイワシが売っていたのでつみれが食べたくなったのだと話しながら、パックされたイワシの写真を見せたのだ。

おそらく、素材感あふれるイワシの生々しい写真と、目の前のつみれという状態が、母の中で無意識のうちに結びつき、吐き気を催す状態になってしまったのではないだろうか。

母はにんにくを使った料理が苦手で、そういうのを外で食べると気持ち悪くなるという。ところが、自分で餃子を作る時は、常識外れの量のにんにくを入れ、オレが食べていると、「にんにく効いてる?」と聞いてくる。

自分で入れるにんにくは平気で、他人が入れるにんにくは駄目というのは、やはり精神的なものだろう。岡本かの子「鮨」に出てくる子供みたいなものだ。

10時を過ぎ、釣れない潮位になってきたところで納竿。

10時半、実家帰宅。母に、つみれが駄目になったのは、写真を見せたせいだろうと言うと、首をかしげていた。

今のこたつでスマホを見ながらダラダラし、1時過ぎ就寝。