7時半起き。
朝飯に、焼きそば、唐揚げ、高野豆腐、かぼちゃ煮つけ、きゅうりぬか漬けをちょっとずつ。
8時半に家を出る。現場へ。
車中、トーマス・マン『魔の山』読む。ハンス・カストルプの半生紹介と、サナトリウムに着いた翌朝ランチを食べるところまで。
9時20分に現場へ。部署の島に二人しかいなかった。マイデスクの上には、年末年始のお土産類類がお供えみたいに溜まっており、オレ死んだのか? と思ってしまった。
午前中、使っているPCの棚卸しをやり、どさん子ツール姉妹の内部構造を同じものにする改修をした。改修はけっこう面倒で、コードの差分をとりつつ行わないといけなかったが、現場作業の日はやることがないとキツイので、かえって有り難かった。
昼、『水野』でコロッケ定食食べる。混んでいたために待ち、かつ、出てくるのが遅かったため、食べ終わったのは12時50分だった。
『水野』の近くにある『まさむね』というとんかつ店に行きたいのだが、人気店のためいつも行列ができているため、なかなか入ることができない。
午後、改修作業の続き。ランニングウォッチのアプリにポモドーロタイマーを入れていたので、それを使って25分ずつ作業し、5分休憩した。
テストを済ませ、改修はうまくいった。その時点で5時を過ぎていた。
6時に上がり、現場エレベーターに乗った時、少しフラフラした。集中して作業した時特有の疲労感だった。ここ半年ばかり感じていなかった。
帰りの車中で『魔の山』読む。朝食後、ハンス・カストルプとヨアヒム・チームセンは食後の散歩に行き、座って休んでいる時に、イタリア紳士のゼテムブリーニに会うところまで。ハンスの煙草礼賛セリフがなんだかおかしかった。
いなげやで、なめこ、豆腐、コーラ、ミスターイトウのチョコチップクッキーを買って帰宅。
夕食に、ご飯、唐揚げ、高野豆腐煮物、かぼちゃの煮付け、きゅうりぬか漬け、きゃらぶき、焼きそばの残り、豆腐となめこの味噌汁。自炊が渋滞していたため、ホテルの朝食で無茶をしたみたいなメニューになってしまった。
Netflix で是枝監督の『阿修羅のごとく』第一話を見た。『見た』ではなく『見たっ!!』と書きたいくらい面白かった。以下、ネタバレ。
冒頭、蒼井優の横顔アップがしばらく続き、出勤途中自転車を漕いでいたのだとわかる。そのあと、姉や妹に電話するシーンになり、尾野真千子、宮沢りえ、広瀬すずが電話に出るシーンが続き、オープニング。音楽がかっこよかった。時代設定は昭和54年。
尾野真千子の夫が本木雅弘。夫婦が会話する時のイントネーションが、ホームドラマのド定番という感じのものだった。
宮沢りえは和服姿で活け花をやっており、内野真聖が愛人臭をプンプン漂わせて出てきた。
蒼井優が電話したのは、父が浮気している証拠を手に入れたためで、それについて姉妹会議を招集しようとするものだった。父を演じるのが國村隼。母が松坂慶子。招集会議をするものの、父の浮気について姉妹それぞれ見解の相違がある。
広瀬すずの彼氏はボクサーで、ぼろっちいアパートで同棲している。チャンピオンになるまでエッチはしないルールらしく、寝床をシーツで仕切っている。彼女が着替える時、体の線の影が見え、ボクサー彼氏はムラムラが抑えきれず、シーツ越しにすずをラッピングするように押し倒し、拒絶パンチを食らう。
一方、尾野真千子が昼間に宮沢りえの家を訪れると、内野真聖としっぽりレスリングをひと試合した後という感じの二人に出くわす。おどろいて逃げた尾野真千子を宮沢りえはバス停まで追いかけ、りえは真千子をひっぱり、真千子は停留所のポールにしがみついて抵抗する。
こうした色っぽい場面がコミカルで上品で、演出のお手本を見るようだった。
蒼井優だけ彼氏がいないのだが、父の調査を依頼した興信所の探偵が松田龍平で、彼氏フラグが立ちそうで立っていない微妙な感じになっている。マンションに帰ってスカートを布団で寝押しする場面がいい。
父の浮気相手の子供エピソードと、尾野真千子の夫も浮気してるっぽい伏線セリフがあり、母と姉妹で人形浄瑠璃の舞台を見たあと、実家で食事する場面で、一話終了。
姉妹が食事するシーンがいつくかあり、みんな、ばくばく食べていた。寿司は一貫をひと口で食べていたし、尾野真千子がうなぎを食べる場面では、すごい量を口に入れていた。これも演出だろう。女達がばっくばく食っている横で、モッくんや國村さんがちびちび飲むという対比。女は強いとか、やぼなこと言う必要はないのだ。
『地面師たち』の時と同じように、「たまらない」と二回思ったら視聴を中断しようと思っていたが、冒頭オープニング開始時点ですでに二回を超えていた。酒を飲まずに視聴したが、飲みながらだったら二話も続けて見ていたに違いない。あと六話残っている。いかに味わっていこうか。
読売新聞のサイトで是枝監督のインタビューが載っていた。向田邦子の原作は、そのままやらず、現代に合うようにアップデートしたという。その結果が、男達の滑稽さに表れていたのではないか。女達をより元気に、生命力に溢れた存在として描いたことで、相対的に滑稽になっていたのだと思う。
グレタ・ガーウィグ監督の『若草物語』も参考にしたという。これもすごく腑に落ちた。グレタ監督も、男の相対的な滑稽さを演出するのがものすごくうまい。『レディ・バード』で母と娘が怒鳴り合っているシーン、父は奥で成り行きをうかがいながらパソコンに向かっているのだが、モニターが映しているのがソリテアだったり。あと『バービー』の、沢山のケンたちによるラブソングシーンなど。
1時半就寝。
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