墓参り代わりのしらたき

朝7時起き。朝飯にご飯、魚、納豆。魚は鱈だっだか? みりん干しのような味だった。

実家に帰った時は、夕食を自分がつくり、朝飯を母がつくるのが、一昨年あたりからのルーティンになっている。「夜はすき焼き食べたい」とリクエストをもらった。

午前中、母関連の作業する。マイナンバーカード更新と、ヤマダ電機でのラジオ購入。ラジオは、これまで使っていたものが昨日壊れたというので、新しいのを買った。ネットで買おうと思ったのだが、実物を見ないとわからなかったので、量販店に出向いた。レジが二組の客対応で塞がっており、会計まで3分ほど待った。お年寄りのお客さんだった。朝イチで来たのだろう。店舗はわからないことを色々聞けるので、お年寄りには貴重なのだと思う。

昼、『萬来軒』でスタミナラーメン食べる。店は客が多く、丼は肉が多かった。

帰りにベルクスですき焼きの材料を買って実家帰宅。

午後、ブルさんからの質問メッセージに回答などしていたら、品切れさんからツールによる報告書の集計数値について質問メールがくる。両方に対して色々返信し、本日は終了。

夜、すき焼き作る。安い牛肉、ねぎ、しらたき、椎茸、春菊、焼き豆腐。

SPRING VALLEY のラガー、ヱビスビールを飲む。自分はどちらが好きなのか確かめるように飲んだ。先日、久しぶりにキリンラガーを飲み、その味を非常に懐かしいと思った。昔、実家で配達してもらっていたビールはキリンビール小瓶24本だった。それが缶になったのは、自分が一人暮らしを始めてからだ。

一人暮らしを始めて間もない頃は、何ヶ月に一回の割合で、実家から食料品の詰め合わせ荷物が届いた。その時、梱包に使われていた段ボールが、ビール24本入りの段ボールだった。入っていたのは、レトルト食品、麻婆豆腐の素、炊き込みご飯の素、缶詰などだった。初期はなぜか、丸ごとバナナが入っていた。日保ちは大丈夫だったのだろうか? 初めて丸ごとバナナを食べたのはその時だった。

この『救援物資』が届いていたのは二十代の間だけだったと思う。その頃は実家に帰るタイミングが不定期で、三ヶ月くらい帰らないこともあった。三十代になってからは、週一で帰るように自分からスケジューリングするようになったため、荷物をわざわざ送って来ることがなくなった。

同時に、そのあたりから父の飲むビールが発泡酒になり、その他の雑酒になり、日本酒も鬼ころしの安物になった。七十を過ぎてからは酒量も減り、八十以降はほとんど飲まなくなっていた。

飲まなくなったのは、必ずしもいいことではなかったかもしれない。なぜなら、酒を飲むと食欲が伴うわけだから、食べ物についてわりとどうでもいいと思っていた父は、結果的に全然食べなくなり、栄養失調気味になっていたのではないかと思う。

そんな父は、すき焼きや鍋物の具材で一番好きなものは、しらたきだった。特にすき焼きの時、これが入っていないと、ものすごく不機嫌になった。

そしてまた、すき焼きをする時に、母はわざとやっているように、しらたきを買い忘れた。近所にアコレが出来てからは、すぐに買い足しに行くことができたのだが、それ以前は大変だった。父の機嫌を直すため、常備していたお麩を水で戻して絞ってすき焼きに入れ、味を吸わせて、しらたきの代わりに食べてみてと勧めたこともあった。

今日のすき焼きにもしらたきはいれたが、別に俺はなくてもいいし、母もそうだろう。しかし、実家で作るすき焼きにこいつを入れることは、父の菩提を弔うようなものなので、やはり、入れた方がいいと思う。今年の下半期、お盆もお彼岸も墓参りに行っていないので、これが代わりになる。

9時就寝就寝。