意識が途切れ、気がつくと別の場所にいた

9時起き。
図書館へ行き予約した本を借り、クリーニング屋で洗濯物を預け、買い物をして帰宅。
玄米粥とキムチで朝飯。

12時前に家を出る。
荻窪へ。
エイコーホームへ行き、部屋の解約手続きをする。
引っ越し物件がまだ決まっておらず、来月のいつ退去するかは迷いがあったが、お盆明けにした。
「当社は12日から19日まで夏期休業でして」
ならばと、21日に設定。

外は雨が降り始めていた。
傘を差すべきかどうか微妙な降り方。
大粒の小雨とでもいうべきか。

新宿へ。
小滝橋通り沿いのバーガーキングで昼食。
ワッパージュニアのセットを食べる。
ポテトなんぞいらなかった。
ワッパーとコーヒーだけで良かった。

『夢の木坂分岐点』読了。
何度も繰り返し読んできた本だと思っていたが、ブログを検索してみると、2000年代以降では2003年と2007年に読んだきりだった。
思っていたよりも少なかった。

主人公が「集合的無意識」の入口にさしかかる場面が心に残った。
見知らぬ男でありすぎるほど見知らぬ男が立っていて、
「ユングはここで引き返したんだよ」
と言うのだ。

初めて読んだ20歳の時は、まだユングも知らなかった。
そのあたりの場面をどういう気持ちで読んでいたのだろう?
過去の日記を読み返しても、子供の言葉で興奮して、痛いことを書き連ねているだけだ。

その見知らぬ男は、手塚漫画におけるアセチレンランプやハムエッグのように、どの人間が見る夢にも出てくる、スターシステムキャラクターみたいなものかもしれない。

2時に小滝橋通り沿いの不動産屋へ。
担当者に条件などを細かく聞かれ、その場で何件もの物件情報を見せられた。
鷺ノ宮の物件を見るためだけに訪れたのだが、他の物件検索に1時間ほどかかり、車で不動産屋を出たのは4時近くだった。

まず落合南長崎へ。
古いマンション。
薄暗い印象。
部屋の和室は畳の長辺が160センチちょっと。
昔の「団地間」だ。
180センチの6畳とは面積が大分ことなる。

鷺ノ宮へ。
敷金礼金ゼロ。
きれいな建物で、エアコンが2台ついていた。
窓は東と北向きで、洗濯物干しには厳しそう。

井荻へ。
駅間近のマンションで、建物は古い。
中はリフォームされていてきれい。
バルコニーが部屋の東側から南側へ回り込むようについているため、バルコニーの面積がとても広い。
何につかったらいいか迷うレベル。
駅から2分という近さ。

下井草へ。
リフォーム物件だったが、風呂がもの凄く小さかった。
バランス釜時代のものをそのまま流用しているのではと思った。

5時を過ぎていた。
別の不動産屋にもアポを取っていたので、車で新高円寺まで送ってもらう。

車内で物件の情報をメモしたり、ネットで地図を検索したり、細かい作業をしていたので、久しぶりに酔っていた。
少し冷ましてから、新高円寺の不動産屋へ。

来意を告げるとすぐに車で、物件を案内してもらった。
杉並区松ノ木方面。

部屋は、今住んでいる部屋よりもプラス要因が沢山あった。
今日見た中では一番良い部屋だった。

新高円寺で担当の人と別れ、新中野へ。
そこから中野までゆっくり歩く。

「比内や」で、トツゲキ倶楽部反省会に参加。
秋田料理の居酒屋で、荻窪にもあり、気になっていた。

反省会の後、ワイワイと10時過ぎまで雑談する。
明日はトツゲキ合宿で、九十九里に行くらしい。
「塚ちゃん来るでしょ?」
と言われる。
「初耳ですよ」
オレあてにメールが届いていなかったようだ。
一哉さんが朗らかに、
「あ、そーなの。塚ちゃん来れば一人あたりもっと安くなるよ。じゃ、明日待ってるから」
と言った。

店を出て、ひとみさんと荻窪まで一緒。
オペラの稽古に参加しているとのこと。
開場が杉並公会堂。
うちの近所だ。

11時前帰宅。
『ど根性ガエル』見る。
松山ケンイチと前田敦子のやり取り、松山ケンイチが前田敦子の芝居をきっちり受けていて、とても良かった。

「面白かった」
とツイートしたのが11時47分だった。

その後、記憶が途切れる。
しばらくして、オレはなぜか、西荻窪の路上を歩いていた。
歩いていることに気づき、ここはどこだろうと思い、そもそも部屋にいたはずなのになぜ外にいるのかと驚き、意識が覚醒した。
家から1キロちょっとほど離れた、西荻窪駅の北側にある住宅地だった。
とにかく、帰らねばと思い、反対方向へ歩いた。
しばらく行くと、よく稽古で使っている児童館があった。
そこから緩い坂を上り、家に帰った。
パソコンがつけっぱなしだった。
1時40分だった。

いつ、そしてなぜ家を出たのか、まったく覚えていなかった。
今日は一日中色々なところを歩いていて、疲れていたのは事実だ。
でも、飲み会では飲み過ぎるほど飲んでいなかったし、そんなに酔ってもいなかった。
家に帰っても、ドラマを楽しむだけの余裕はあった。

べろべろになるまで酔って、お金だけおいて勝手に帰ってしまうことは、若い頃によくあった。
だが、家にいるのに、外に出て行くなんてことは、初めてだった。
しかも、酔っていないのに。

寝ぼけていたのかもしれない。
疲れと眠気は確かにあったから。

だが、外に出て、オレは一体どこに行こうとしていたんだろう?
わからない。
昼間読んだ本の影響かもしれない。