体力の低下

 昨日の夜、寝入りばなに金縛りにあった。
 人生2回目。
 仰向けに寝ていると、左の方からもやもやした女みたいな何かがやってきて、顔ををべろべろなめてきた。
 そして、俺の体を左の方へ引きずっていこうとしたのだ。
 体は動かなかった。
 しかし甲高い声で叫ぶことは出来た。
 「たーすーけーてーくーれー」
 自分の叫び声が妙にか細く高いので、これは夢なんだろうなと思っていた。
 結局そのみょうなものはどっかに行ってしまい、真夜中に目が醒めたのだった。
 おっかないといえばおっかなかったが、内容的には今回の芝居そっくりだ。
 おそらく芝居の夢が変形したのだろう。
 しかし、真夜中に窓開けっ放しで「たーすーけーてーくーれー」と叫んでしまったのはまずかった。
 これじゃ、2階に住んでいる、窓開けっ放しフリーセックス野郎に文句は言えない。

 筋肉痛はまだ治まらない。
 二日続きというのは珍しい。
 回復力が衰えているのだろうか。

 夕方、久しぶりに新中野の武蔵家でラーメンを食う。
 最近あまり採っていない炭水化物の補給だ。
 その後、中野桃園で通し稽古。

 前半、信じられないくらい息があがってしまった。
 呼吸困難寸前になった。
 しかし後半は体も軽くなり、尻上がりに調子は良くなった。
 通しをするならきちんと体を作っておかないとだめということだ。

 通し時間は前回よりも長くなった。
 台本以外の即興部分が長引くと、そういうことになるみたいだ。
 ダメ出し途中で退出時間になる。
 時間はいつだって足りない。