たい焼きくんの鋳型が古い

暗いうちに目が覚めた。キッチンで時計を見るとまだ3時50分だった。
朝飯用に米を水に漬け、ベッドに戻り、スマホでニュースなどを見た。

筒井康隆が日記を更新していた。息子の伸輔さんが急逝したらしい。衝撃を受けた。
日記の文章は、感情が抑制されているにもかかわらず、筒井さんの思いが慟哭として読み手に伝わるようなものだった。
こんな時に思うことではないかもしれないが、たいへん美しい、名文だった。

起きて、80年代に刊行された筒井康隆の日記『日々不穏』をめくった。この日記の終わりの方で、筒井さんは四つ下の弟正隆氏をなくしている。

その日記を読んだ。その文章も感情が抑制されていたが、日記の中で筒井さんは、自分が私小説が書けないのは感情を抑制できないからだと書いていた。

抑制されているからこそ、悲しみのまことの部分が、読んでいて心に突き刺さってくる。

外が明るくなってきてから二度寝した。
前の仕事先で遅刻する夢を見た。よく見るパターンの夢だった。

9時起き。
朝飯にご飯、味噌汁、納豆食べる。

お腹の張りは若干収まっていた。

眠いのではなく、寝たりないという気分がした。体ではなく心の問題だ。
横になり、無駄な睡眠をとると、4時間近くも追い寝してしまい、起きると昼の1時を過ぎていた。

2時に家を出る。
荻窪へ行き、サイクルスポットで自転車の点検をしてもらった。
点検が終わるまでの待ち時間に、「丸信」でメンマラーメンを食べ、前住んでいたあたりをぶらりと散歩した。

自転車を引き取ってから、新高円寺近くのジョナサンへ移動し、スマホキーボードでブログを更新する。
キーボード右側の、右半分のキー配置に癖があり、いつもの感覚よりもキーひとつ分左を打たなくてはならなかった。これがミスタイプの要因になっていた。
入力に関しては親指シフトをアプリで使用した。もはや、ローマ字入力に戻れなくなりつつある。

ともあれ、しばらくこれで色々書いてみようと思った。

コロナウイルス対策で、台湾政府の対応の早さが話題になっていた。閣僚に、デジタル大臣という役職があるのを知った。トランスジェンダーの三十代。そして、台湾総統の蔡英文は女性。

日本で女性総理が誕生するのはいつになるだろう。おれが生きている間には無理だろうか?

日本政府のすっとこどっこいっぷりは、人材のせいではないと思う。政府を形作る『鋳型』が古くなりすぎて、「ダメダメたい焼きくん」しか焼けなくなっているのだ。最高級の小麦粉と砂糖と卵と小豆を使っても、鋳型がそれでは「イケイケたい焼きくん」を焼くのは無理だ。

そして、鋳型を変える才能と、政治家としての能力は、別のところにあるような気がする。政治家が自分で鋳型を変えようとすると、おそらくややこしくなる。今、政治家に必要なのは、鋳型を変える能力を持つ人間を見つけ、権限を与え実行させる能力ではないか。

だから、あべしを批判しても何も変わらない。たまたま、あべしが総理であって、他の誰が総理だったとしても、今の鋳型に生地を流し込んだら、♪いやになっちゃーうよ、な「たい焼きくん」の焼き上がりだろう。

須藤元気さんのtwitterが素敵だ。当選以来、本当に良く勉強している。政争ではなく、政治をしようとしている。どうせおれなんかが応援したいと思ってしまうのだから、官僚にもそういう人は多くいるんではないかな。そうであって欲しいなあ。

6時半帰宅。

腹が減るのを待ち、8時過ぎ、夕食に唐揚げを作って食べた。胡椒をたっぷりまぶして揚げたら、大変好みの味になった。

明日、峠走をしようか、それとも長い距離を走ろうか、悩む。
長い距離は、旅ランニング用のシミュレーションとして、1時間走っては30分休む走り方で、どこまで走れるかを試したい。昼飯を食べたら1時間休む。
それによって、一日に走れる距離が算出できれば、旅ランニングのコースを決められる。
一丁、やってみるか?