7時過ぎ起き。起きてもすることがないので9時近くまでダラダラ過ごした。
9時、モビプレップに水を注ぐ。内視鏡検査前に飲む腸管洗浄剤。2リットルあり、合間に水も飲むため、最低3リットルの液体を飲むことになる。
モビプレップには飲みやすいように味がついていた。スポーツドリンクと同じ系統の味だった。
コップ1杯を15分かけてゆっくり飲み、2杯飲んでから水を1杯のむ。その繰り返し。
中村哲『医者 井戸を掘る』読了。
2000年の大干ばつで多くの農民が難民化したアフガニスタンで、医療行為以前に水が必要だと判断した中村医師以下PMCのメンバーが、素人同然の技術で井戸掘り事業を始め、やがて熟練していき、翌年には他のNGOの追随を許さぬ早さと練度で沢山の井戸を掘るに至ったその顛末。
出版されたのは、9.11テロの少し前だ。20年前の本だが、アフガニスタンの実情が世界に知られていないことについては、現在もまったく変わっていない。
当時のターリバーンは農民たちにとって治安を回復してくれる有り難い政権だったとのこと。この感覚は現地に住んでいる人のものだろう。現在でも変わっていないはずだ。
1時に家を出る。永福町から富士見ヶ丘へ。
1時40分にクリニックに着いた。予定時刻より少し早かった。2時過ぎまで待合室で待機する。
2時過ぎ、更衣室で着替える。上はビートルズのTシャツで、下は黒い施術着という珍妙な格好になった。
寝台に横になり、注射を二つ打たれる。鎮静剤だった。
手術経験がないので、鎮静剤を打ってもらってから意識がボーッとして、いつの間にか眠ってしまうという経験をしたことがない。なので、今日の鎮静剤はちょっとだけ楽しみだった。ところが、なぜか意識はクリアになり、先生と看護士がおれの腸壁を眺めながら談笑するかのように会話しているのがはっきりと聞こえた。内視鏡が出入りする感覚もはっきりわかった。これなら鎮静剤なしで良かったかなあと思った。
「終わりましたよ」
と先生に言われ、検査は終了した。本来はそのまま三十分くらい眠って鎮静剤が切れるのを待つのだが、お目々ぱっちりだったので、すぐに着替えた。そして待合室で先生に呼ばれるのを待った。
10分くらいしてから先生に呼ばれた。写真を見つつ解説を受ける。きれいな腸ですが、一箇所、わかりにくいですがポリープがあります。ほらこれです、ぱっと見わかりにくいんですが、押すと盛り上がるのでわかります。良性ですが、良性のものを放置すると悪性になることがあるので、切除しておきました。
え? とったんすか? と思った。まったく気がつかなかった。
会計の際、治療内容を見ると、手術の欄に保健の点数が記載されていた。
4時半帰宅。
6時に再び家を出る。髪を切りに東中野へ。
「今日は内視鏡検査やってきたんですよ」とアヴェさんに自慢する。焼けましたねと言われたので、「紀州で焼けたんですよ」と自慢する。あと、聞かれもしなかったのに、「『鬼滅の刃』も二回繰り返して読みましたよ」と自慢する。向こうは無言に近い「そですか」という返事のみだったのに、「やっぱ前半が面白いなあ」と無遠慮な言い方で意見を言う。鬼滅好きのアヴェさん、さすがに黙っていた。
会計の時、PayPayを勧められた。料金3割バックのサービス期間中なのだという。しかし、チャージ払い限定だった。PayPayの支払い方法はいつもクレジットカードにしている。チャージ金額を調べると4円だった。どうにか銀行からチャージできないかその場で試したが、時間がかかりそうだったので諦めた。
8時半帰宅。
相続関連の書類が届いていた。中身を確認する。遺産分割協議書の書式など調べる。明日、実家に帰ることに決めた。
11時過ぎ就寝。