次回公演案を練る

二人芝居のアイディアを練っている。

今まで二人芝居というモノを上演したことはないが、台本を書くときに一番楽しいのは登場人物二人のやり取りを書く時だ。

小学生の時に漫才ブームがあったためか、笑いは二人組が一番面白いと刷り込まれた。
漫才ブームがなくても結果は同じだったろう。
日本だけに限らず、笑いの表現者に二人組コンビは多い。
ディーン・マーチンとジェリー・ルイスとか。

ビートたけしのオールナイトニッポンも、高田文夫の受けがなければあれほど面白くはなかった。

マグの次回公演は細かいことはなにも決まっていないのだが、二人芝居を数本上演しようと思っている。
オムニバスであり、それぞれの話に関連性を持たせたい。
一本あたりの上演時間は15分前後で6本くらい。
トータルで90分。
登場する役者は12人。

役者の立場で考えれば、2時間芝居で出番の少ない役をやるより、15分台詞ぎっしりの方がやりがいがあると思う。
他の二人芝居に出ているコンビへのライバル心も育つだろうし。

いくつかネタをメモに書き留めているのだが、カップルの話が多い。
そういえば、カップルの芝居を書いたことはあまりなかった。
現実のカップルの方が芝居より面白いことが多いし。

ウディ・アレンの映画『誘惑のアフロディーテ』で、娼婦とボクサーがデートするシーンがある。
どちらも<実はバカ>なのだけど、気取った会話をしてるのだが、端から見るとやはりバカみたいに見える。
お膳立てをしたウディ・アレンが、はらはらしながら影で見ている。
大好きなシーンだ。

そういうのをやれるといいな。

男同士、女同士でも、二人組なら色々面白い芝居が書けそうだ。
二人という構成単位そのものが面白い。

二人というのは、徒党の組みようがない人数だ。
別れたら一人になるしかない。
これが3人だと、1対2や2対1という組み合わせがあり得る。
それはそれで面白いのだけれども。

というわけで、今日は一日中二人芝居案を練っていた。
例によってくだらないことばかり思いつく。
赤ペン先生に恋していた女の子が、高校を出て自分も赤ペン先生になってしまうとか。
それをどうやって二人芝居にすればいいのかは、まだ考えない。
今は、こうしたフラグメントが必要な時期だ。
書きためたメモをまとめるグッズを探す方が、作業としては現実的だ。