愚かに醜く走りながら無垢な二人を見る

昨日設置したトマトが、現時点で一日にどのくらい太陽光を浴びるのかを調べてみた。

窓際に日が射し、陽光が部屋の中に差し込んでくるのが、大体9時前後だった。

その後、9時半からは作業をした。といっても、やることはあまりない。

午前中、トマトの葉はずっと太陽を浴びていた。午後2時半頃に、向かいの建物の向こうに太陽が隠れてしまい、部屋の日差しはなくなった。しかし、9時から2時半だから、大体5時間半は日光を浴びていたことになる。十分じゃないか。

しかし、明日からやはり、雨雨雨雨の予報だった。天気のやつ、2月以来、俺の人生を邪魔する方向にスケジュールを立ててやがる。

夕方、近所のトラックを走る。4月から改修工事をすることになり、一年間使えなくなるらしい。そういえば、昨年くらいからトラックのひび割れが目立っていた。必要なメンテナンスだが、近隣中学高校の陸上部は、いい場所がなくなって残念だろうな。

中学生くらいの女の子と、顧問かコーチっぽい若い男性が、スタートダッシュやフォームの練習をトラックの片隅でやっていた。

オレは、トラックの外側の道を愚鈍なヒグマみたいにどすどす走っていたのだが、一週回って二人のエリアを通るたびに、女の子のひたむきさと、コーチの爽やかさに、目を奪われた。

女の子は、コーチのアドバイス通り、ひたむきに練習していた。コーチは、なれなれしさも厳しさもなく、でも冷たくはないという塩梅で、女の子に指示を出していた。

オレのどすどす走は走行距離が6キロに至るまで続いたので、たぶん外側の道を10周以上はしたと思うが、最後の1周を走る時、不意に、この女の子、この先生のこと大好きだな、と思った。

最後の1周を走り終え、二人の横をゆっくり通り過ぎる時、二人は、仲の良い兄妹のように、スマホで撮影した女の子のフォーム映像をチェックしていた。コーチはイケメンだった。女の子はまだ幼かった。妙に切ない気持ちになり、胸が痛んだ。

夜、サミットで買い物。『謎肉放題』という、カップヌードルに入っている謎肉のみをスナック菓子みたいに詰め込んだ商品が売られていた。迷わず買った。大人で良かったと思った。

「水泡」を練習する。忘れていた部分を思い出し、感覚を取り戻し、テンポを上げ、もつれるところを繰り返した。こういう稽古を3週間前から毎日やってれば、今頃はもっとできるようになっていたのに。

もつれるのは、筋力の問題もあると思い、しつこくなんべんも繰り返したが、そういう稽古方法は正しいのか、ふと不安になり、こそこそとネットで調べた。やり過ぎはダメらしい。

しかし、どこまでがやり過ぎなのかわからない。

中日ファンのM氏に、先日神宮に行ったことを言おうかと思ったが、まだ勝ち星ゼロの状態だったので、言わずにいた。というか、触れずにいた。今日の巨人戦で細川がサヨナラホームランを打ち、やっと今シーズン初勝利を手にした。ホッとしたが、それ以上に、立浪さんの笑顔があまりにも嬉しそうで、ちょっと泣きそうになった。