活字のない時の実家の夜

昼、王将で天津飯と餃子。
夏の昼飯に王将へ行くと汗だくになるリスクがあため、ついつい隣のドトールでアイスコーヒーを飲んでしまう。

夕方実家へ。
稽古前に帰って以来、久しぶり。

すき焼きらしきものが出てきたが、肉は豚肉だった。
砂糖と醤油がどちらも多すぎる味付けだったので、ご飯1杯分食べてからだし汁を足し、麩と葱を足した。

台所が汚かった。
掃除が行き届いていない感じがした。
精神の荒廃を見るような気がしたので、

「台所が汚い」

とはっきり言った。
オレが掃除して、変な角度から感謝されても、なんの意味もない。

自分の部屋で少し横になる。
やることがないのですぐに眠くなる。
居間はテレビの音がうるさいので近づけない。

風呂に入り、100円ショップでコーラを買って帰る。
コーラを飲み、パソコンをつけて、エクセルのメール送信マクロを書く。
自分のアドレスに実験送信をする。
うまくいった。

部屋に戻り、読む本はないかと本棚をあさる。
10年以上前に買った文庫本や雑誌に、父親が買った時代小説しかない。
とはいえ、読むもののない夜は、精神に堪える。
結局、これまでに何十回も読み返した古い雑誌をまた読み返し、眠くなるまでの無聊を紛らせた。

夜中に台所へ行くと、流しが少しきれいになっていた。