2時か3時頃に起きた。布団が暑くて引っぺがし、寒さで起きた感じだった。体が再び冷えていたので布団を被ってまた寝た。次に起きた時には外が明るくなっていた。スマホのタイマーを6時にセットしていた。あとどのくらいで鳴るだろうかと思っているうちに目が覚めてきた。結局、鳴る前にスマホを調べた。5時50分になっていた。鳴ったら起きようと思って目をつむった。どういうわけか、それからの10分が1時間くらいに感じられた。
起きて、朝飯におにぎりを食べた。歯を磨き顔を剃ってから外に出た。海をちょっと見て、コンビニで水を買ってコテージに戻った。7時過ぎまで、部屋でスマホを見た。大広間で話し声が聞こえてきたので、荷物を持って広間に出た。今日のポイントは黄金崎に変更になったと言われた。
日記で『黄金崎』を検索すると、一昨年の8月にアドバンスの講習を受けた場所がそこだった。台風が来たのに、黄金崎は流れがなかったので、研修を受けることができたのだった。しかし、研修で潜る海とファンダイブで潜る海は見え方が違うので、正直、どんなポイントだったかはほとんど覚えていない。
7時半前に皆が広間に集まったので、早めに出発することになった。
黄金崎は、海岸沿いを北上して車で20分ほどのところにあった。駐車場に着いてから、センターの車に機材を積み込んで、エントリーポイントまでその車に乗せていってもらった。

いつもよりだいぶ早い9時前の時間帯に、一本目を潜ることになった。ビーチエントリーで、少々沖に泳ぐと水深3メートルほどになるので、そこで潜降し、移動を開始した。1月に潜った時より、インナーの生地を薄めにしていたので、ウエイト6キロでいい感じに潜降できた。
キビナゴの大群、その他中サイズの魚の群れ、ハナイカ、タツノオトシゴを見た。タツノオトシゴはペットボトルくらいの高さで、そっと近づいても動かなかった。水深20メートルほどまでいき、わりと長い距離を泳いで移動し、戻った。50分ほど潜り、エアー残量は40だった。
考えてみると、ビーチエントリーでファンダイブをすることはあまりない。ドライスーツ目的の江ノ浦や、去年の本栖湖くらいか。
エキジットしてもまだ10時前後だった。休憩し、見てきた生き物の解説を聞き、バディのフクちゃんと雑談した。フクちゃんは初めて半年ちょっとなのに、すでに本数は自分より2本多い。
それをいうと、他の参加者はダイブガイドで、皆、自分より半年以上あとに始めている。カサちゃんなどは、去年の7月に一緒に潜った時はアドバンスだったのに、そのあと5ヶ月でレスキューとダイブガイドを立て続けに取得した。
しかし、ガイドを取得する気分にはなれない。レスキューの身分で100本を超えたらともかく、今、遮二無二講習を受けても、いいことはない気がする。そりゃ、安定感は増すだろうし、危機管理の感覚も鋭敏になるだろうが、年に潜れる本数が30本に満たない自分には、過ぎた資格だ。
とはいえ、自分より後に始めた人がどんどんレスキューとガイドを取得するのをしり、やはりちょっとは気にしていたのだ。実際、レスキューを取ったのも、自分と同期のアリー氏が取得を決めたことが大きかった。あれで、ちょっと焦った。
でも、レスキューは取って良かったと思う。アドバンスのままツアー参加を続けていても、一本ごとに得られる気づきは今よりも少なかっただろう。
10時半過ぎに準備をし、2本目も同じ感じにエントリーする。1本目で見たハナイカを今度は間近で見て、ライトを当てると色が変化するのを観察した。途中、砂地にネジリンボウがいるのをガイドが見つけ、伏せの指示を出し、指し示す方向をじっと見たが、見分けがつかなかった。他に、砂地に潜むカスザメ、岩に這うエイ、1本目の時より体がたわんだタツノオトシゴなどを見て、水中に沈められている鯉のぼり前で記念撮影をし、51分ほどでエキジットした。
2本とも楽しかった。ポイントまで泳いで移動するビーチエントリーは、自分に合っているかもしれない。潜降もまったく問題がなかった。いいダイビングだった
12時を過ぎた頃にセンターを後にした。コテージに移動し、預け機材の荷下ろしを待つ間、庭の柿の木を観察していると、柿の木に別の植物が寄生しているのを見つけた。木を地面に見立てて根を生やすようにまとわりついていた。まったく違う葉で、花を咲かせていた。ショップの人間はコテージ敷地の植物に気を払ってはいないと思うので、以前、その建物が民宿だった頃からそのままだったのかもしれない。

1時過ぎにコテージを出て、『ぱぴよん』に移動して昼飯を食べた。カツカレーを食べた。ガイドさんが、水中で撮っていたカメラのSDカード設定をしくじって、写真が撮れていなかったとぼやいていたが、一部は無事に獲れていたらしく、タツノオトシゴと一緒に映った自分の写真をもらった。
2時に店を出る。その時間に帰京するのは、いつものショップツアーにしてはかなり早かった。
3時過ぎ、いちごプラザに立ち寄る。ソフトクリームを食べようかと思ったが、特に食べたくはなかったので、コーヒーを買い、土産に沢庵と梅メンマを買った。
八王子までほとんど渋滞することなく、5時半にショップに着いた。明るかった。ツアーの後ショップに着いて外が明るいというのは、夏の感覚だ。夏が来るんだなあと実感した。
ドライスーツをたたんでメッシュバッグにしまい、フクちゃんと雑談した。彼女も機材持ち帰り組だったが、ドライスーツは別の袋に入れていたため、荷物がややかさばり気味になり、使っているキャリーカートも自分のものより大きかった。
支払いを済ませ、6時前にショップを出た。カートを引く時間を短くするため、西調布まで歩いた。エスカレーターがある駅は問題なかったが、明大前の乗り換えは階段なので、荷物を持って上り下りするのがきつかった。しかし、家からショップの往復でキツイのは明大前だけなので、気合いを入れるのはそこだけでよかった。
永福町からバスで6時半過ぎ帰宅。洗濯をし、風呂を沸かし、サミットへ買い物に行き、激安に割引されているリトアニアビールとドイツのビールを買った。
風呂に入り、ビールを飲んだ。
『コラムは歌う』を読み進んだ。『ニッポン無責任時代』の、リアタイ映画評があり、興奮が伝わってきた。
夜中の12時頃、夜食にきつねうどんを特盛りで作って食べた。
1時半就寝。