徹夜明けの仕込み。
明け方くらいまでは絶好調だったのだが、朝の9時を過ぎたあたりから急に眠気に襲われ、劇場に着いた頃は吐き気とめまいがした。
オギノ君の指揮下、ごく簡単に仕込みは進む。
前回公演同様、今回も時間が余り気味であった。
余っているというよりは、照明の吊りこみやその他に時間がかかった。
その間手の空いている役者は細かい諸作業をする。
マミちゃんと小道具作りをしながら四方山話。
「私は野生児でした。木から果物もぎました。畑からトウモロコシもぎました」
と、もぎまくっていた少女時代を振り返る彼女であった。
気分がすぐれなかったので昼飯を食わなかったのだが、夕方の4時頃猛烈に腹が空いてきたので、買い出しにいく望月に弁当を頼んだ。
何の変哲もない弁当だったのだが、なぜか感動的にうまかった。
最近食生活が乱れているような気がする。
食わなかったり食いまくったり。
こういうのは間違いなくストレスから来ているものだろう。
仕込みはまったりと進んだのだが、場当たりはなかなか難しかった。
明かりが全部できていないこともあったので、途中休憩をはさみながら行うと、いつの間にか夜の11時近くになっていた。
本日はその段階で解散。
帰り道、望月、オギノ君、マミちゃん、美和ちゃん、中山君と帰る。
皆、疲れていた。
12時過ぎに帰宅。
シャワーを浴び、部屋を少し片づける。
3時就寝。