気がつけばサイト開設2年

 メールを受信すればポイントがもらえるというサービスが増えてきた。
 俺のアドレスにもこの手のやつが沢山届く。

 世の中色々な人がいるもので、そういったネット上での小銭稼ぎをとことん窮め尽くした人のサイトがある。
 メール受信サービス、ネット広告、懸賞、くじ、ゲーム、オンラインカジノなど、塵も積もれば山となる方式で、月に数十万の収入を得ている。

 それを見ていて思い出したのが、なすびの懸賞生活。
 今、なすびは何をしているのだろう?

 ネット懸賞は一時期マメに挑戦したことがある。
 色々応募して当たったのが「ふぐのひれ酒セット」ひと箱。
 暖めた日本酒にティーパック状のふぐひれ酒パックをつけるのだ。
 結構おいしい。
 あと2パック残っている。

 いつの間にか過ぎ去ってしまって今さら書くのもいやらしいのだが、去る9月7日でこのホームページも2周年を迎えた。
 作る時には色々な書籍を参考にしたものだが、宝島社が出していた「ホームページで稼ぐ」本は面白かった。
 2年前当時だからまだネット広告収入があてに出来たわけだ。

 そういえば無料プロバイダも流行ったが、あれもネット広告収入を当て込んでいた。
 ライブドアとフリーコムとフリーJPNのアカウントを持っているが、かれこれ1年以上使っていない。
 まさかブロードバンド化がこれほど早く進むとは思っていなかっただろう。誰も彼も。

 朝、お好み焼きを食い、昼、お好み焼きを食い、夜、焼きそばを食った。
 キャベツ玉が少しずつ小さくなり、冷凍庫の豚肉が少しずつ減っていった。
 小麦粉も残りわずか。
 昔は食い物を腐らせて捨てるということが多かったものだが、ここ数年はほとんどない。
 あるものを基本に献立を考える生活が染みついたのだろう。
 その代わり今日みたいなメニューになる。
 本当はキャベツを使って色々出来たのだが、面倒くさかったのだ。
 ただ、一年に数回あるかないかの倦怠感におそわれてしまい、ご飯を炊くことができなかったのだ。
 呆然としたままめくった本がよりによって筒井康隆の「敵」で、隠居した老人の生活の細かい細かい描写が目に飛び込んできた。
 ふと思った。「隠居もいいなあ」
 そんなことを考えるのも年に数回だ。
 まあ、夏が終わったせいだろうな。
 セミと同じ気分なわけだ。

 関係ないが、セミは地中にて5年の時を過ごすという。
 そして地上に出て2週間で死んでしまうという。
 つまり、トータルで1839日間の一生のうち、地上でミンミン鳴くのは1825日目ということになる。
 セミは、じじいだったのだ。