キャンディーズ的卒業単位

 昼過ぎに起き、大根の葉で菜飯を作った。
 大根と牡蠣の煮物も作った。
 二時ごろ外に出る。
 図書館に行き、前川朝子と篠田節子の本を借りた。
 そのまま買い物をした。
 カレーのルーと鶏肉を買った。

 夕方五時前にシャワーを浴びた。
 お湯をバスタブに貯め、体を温めた。
 そして水浴びをした。
 足、腹、胸、肩、頭、背中の順に浴びる。
 全身の毛穴が締まった。
 シャワーからあがってしばらくは半そでのTシャツ一枚でも寒くなかった。

 カレーを作った。
 ハヤシライスのルーを足してコクを出した。
 かぼちゃを蒸して茹で小豆をかけて食べた。

 台本をすこし書いた。
 書いているうちに会話がくどくなってきた。
 1ページと少し書き足してやめる。

 夜は音楽を聴いた。
 たま、クレイジーケンバンド、クイーン、キャンディーズ。

 キャンディーズを聴くと切なくなる。
 「微笑がえし」を聴くと、好きな女の子が卒業式に出ているのに自分だけ留年してしまったような寂しさを感じる。
 ベストアルバムを聴くとしみじみ思う。
 「ああ、俺はまだ留年中だ」
 あと何単位必要なのだろう。