スタ丼

 暑くもなく寒くもない。
 一年で最も過ごしやすい気候。
 それが今だ。

 猫をみればわかる。
 気温の絶妙さゆえ、ホットケーキみたいに地面に寝広がっている。
 えもいわれぬ心地よさを感じているのがわかる。

 昼前に置き、スパゲティを食べた。
 明太子スパゲティ。
 とてもいい天気だったのでジョギングをしようと思ったが、シューズのかかとが見事にぶっ壊れてしまったので、新しいのを買わなければならなかった。
 わざわざ買いに行って走るのは面倒だった。
 「面倒だなあ」
 そう思った瞬間眠くなり、布団に横になったらそのまま夕方5時半まで寝てしまった。

 友人の清水とスタミナ丼の話をしたせいで、食べたくてしようがなくなってしまった。
 夕方、国分寺のスタ丼の店へ行く。
 久し振りに食べる。

 店が新しくなり、食券制になった。
 そして、大盛りを2杯食べた者のみが貼ることのできる、壁のメッセージカードが廃止されていた。
 毎年4月の上旬、体育会系の学生たちがサークル勧誘メッセージを店に貼るために、スタ丼大盛り2杯に果敢に挑む。
 そうした愛すべき文化がなくなってしまったのだ。
 これは堕落である。
 金閣寺をさら地にして、そこにドンキホーテ金閣寺店を建ててしまうほどの暴挙である。

 むなしい気分で店を出た。
 だが、もしかすると、賞金をもらえるわけでもない大盛り2杯チャレンジに挑む若者がいないから、このような事態になってしまったのかもしれない。
 これも少子化の弊害か。

 8時前に帰宅。
 久し振りに食べたスタ丼はおいしかった。
 消化を待ち、10時からジョギング。
 武蔵境から亜細亜大学を通るコースを一時間。

 シャワーを浴びてからビールを飲む。
 なかなか酔わないなあと思って3缶目の蓋を開けた途端、急に気持ちが悪くなった。
 途中で断念して寝る。