うつむく黒き肝臓の獅子たち

 朝10時起き。
 卵かけご飯を食べ、買い物に行く。
 サンドイッチの材料を買う。

 夕方新宿へ。
 大学時代の旧友との飲み。黒い肝臓会。
 同級の内田くんが結婚し、奥さんのプチお披露目飲み会のようなことになった。
 というより、毎年この季節になると集まって飲むことが定番となりつつある。
 去年も一昨年もそうだったし。

 待ち合わせ場所から200メートルくらい離れていたのに、長身の入倉の姿がわかった。
 ランドマークのようだった。

 清水、榊原、内田夫妻が集まり、入倉予約の店『みやこんじょ』へ。
 宮崎県人会御用達みたいな店。
 「なんでこの店にしたの?」
 と誰かが聞いたところ入倉は、
 「今月、オレ、誕生日でさ」
 「それで?」
 「誕生日に予約したら、デザートタダでくれるっていうんで」
 デザート目当てか?
 プッチンプリン1コだったらどうするのだ?

 内田君は先週結婚式を挙げたそうだ。
 奥さんは関西出身のきれいな人だった。
 印象としては<できるOL>といった感じで、新入社員のダメ男君がいっぺんでメロメロになるようなタイプだと思った。

 いつも我々が飲む時は女性非同伴で、しかも店といえば下北沢の王将という磊落ぶりである。
 4人なのに初っぱなからギョーザ10人前を頼み、ビールをガンガン飲んだ後に店を替えるのが定番だ。
 しかし今回の一次会は内田美人妻の存在が、我々を子羊のように大人しくさせていた。

 途中で店の照明が暗くなり、今月誕生日だという入倉は店の人に言われてマイクで簡単なスピーチをさせたれた。
 「今日は大学時代の友達と来ました」
 拍手。
 その後、他のテーブルにいた女性のお客さんがくじ引きで当てられ、ハッピーバースデイを歌わされていた。
 デザートは山を模したようなケーキだった。

 夕方5時から飲み始めたので、店を7時に出ても外はなんとなく明るかった。
 文字通りの意味で<夜はこれから>ではあったが、内田夫妻は一次会で帰っていった。
 奥さんも関西から東京に出てきて、知り合いがいない中大変だろうなと思う。
 駅に向かう途中、二人が一緒に歩く時の肩と肩が触れあう距離感がとても好ましかった。

 「さて、シェーキーズ行きますか」
 二次会はピザのシェーキーズだった。
 とはいえ、ものをばくばく食うような状態ではなかったので、大きいピザを1枚頼み、あとはビールのピッチャーを1杯だけ頼んだ。
 一次会の反省会みたいなことをして、今日来られなかった友達のうわさ話などをする。

 9時過ぎまでシェーキーズでしゃべり、喫茶店に移動する。
 今日はなんとなくみんな疲れていた。年のせいだろうか。

 11時に解散。
 「次回は塚本と内田の誕生月ということで6月で」
 と榊原が言った。
 本番直前だが、腹を空かせておいて、行けたら行きたい。

 11時半帰宅。
 真っ先にシャワーを浴びる。
 5時から11時まで新宿にいたわりにはそれほど飲まなかったので、ゆっくり飲み直した。